
ここがポイント!
1. 外資ITの日本支社長やVPのレベルでもMBAが必須というわけではない!(むしろ持っている人は少数)
2. ポジティブな年収への影響はありそうだけども、その伸びは限られていそう!
3. 年収1000万円くらいであれば、MBAより外資ITに転職した方が早い!
多くのビジネスパーソンがキャリアアップを目的として取得を検討するのがMBAではないでしょうか。文部科学省が2018年に発表したレポート「経営系大学院を取り巻く現状・課題について」によると、国内専門職大学院の「ビジネス・MOT」への入学者は2018年5月時点で2,532名となっており、毎年伸び続けているそうです。
ビジネスを包括的に学べるMBA取得は間違いなくキャリアにおいてプラスになることに加え、忙しい仕事の合間を縫って共にMBAを取得に苦労した仲間は一生の宝になることは間違いでしょう。また、外資ITでの求人募集要項(ジョブ ディスクリプション)にも「MBAがMust」と書かれているケースもあります。
一方で、大手を含む外資ITの Country Manager(カントリーマネージャー)/日本支社長やその他上級ポジション(VPやDirector レベル)の全員がMBA保持者かというとそうでもなく、むしろMBA保持者は少数派である印象すらあります。この事実が「MBAって必要かな。。。」と私自身が悩むポイントです。
MBAを取ってから次へ行くか、、、今から転職するか、、、
この悩みは多くのビジネスパーソンが持っているのではないでしょうか。実は、私もそうです。
そこで今回は、MBAがキャリア特に年収に与える影響をいくつかのレポートと私が感じてきたこと、私がこれまで見てきたMBA保持者の「今」を交えて私なりの感じていることをお話させていただきます。今後のキャリアプランの参考にしていただけれましたら幸いです。


外資転職ドットコム:管理人
- 日系ブラックIT企業で社会人3年目で月収25万円(交通費込み)
- 転職を重ねて今は外資系IT企業で年収2700万円超え(令和4年)
- 給料関連の公的書類をこちらで公開中
プロフィール
5回の転職で6社(日系ブラック企業2社、外資IT4社)を経験して、10年で年収を約10倍にすることができました。(最初が安すぎたんですが笑)外資ITは数十名規模のスタートアップから数万名規模の超大手まで幅広く経験しています。
このブログでは企業の運営する転職系メディアでは紹介できないような裏話を含め、キャリア・年収アップを目指して外資ITへの転職を検討する上で気になるさまざまな情報を発信しています。
今後のキャリアプランの参考にしていただけたら嬉しいです。
”外資転職ドットコム”について
外資転職ドットコムは、日本国内のIT業界で働く全ての営業関連職の方に向けて、転職やキャリアの参考情報として外資系IT企業の実態をご紹介するブログです。本ブログは、管理人と複数の監修メンバーがそれぞれの体験と転職をすることで広げてきた各々の外資ITネットワークを通して収集した、企業の運営する転職系メディアでは紹介できない外資系IT企業の具体的な実態をご紹介しています。
監修メンバーは、それぞれが10年以上外資IT経験者のため、各々が大規模・中堅規模・小規模の企業を経験しており、外資転職ドットコムの内容は下記の外資系IT企業の中で複数の大・中・小規模の企業の内容を含みます。ぜひ、参考にしてみてください。(※全ての企業を含んでいる訳ではありません。)
IBM, Oracle, SAP, AWS, DELL, HP, Cisco, VMware, Lenovo, Microsoft, Salesforce, Google Cloud, Adobe, Opentext, Workday, SAS, Databricks, Snowflake, ZVC(Zoom), Splunk, Cloudflare, CrowdStrike, Okta, Akamai, servicenow, twilio
年収アップを成功させる転職の秘訣は、
- 時間に余裕を持って活動できること
- 年収が上がらなければ「転職しない」という選択肢を持っていること
です。
このため、転職を通して年収を上げるのは長期戦となりますので、実際に転職活動を始める前から、キャリアコンサルタントと会って自分自身のキャリアの方向性を考えておくことが重要です。
最適なキャリアコンサルタントは人それぞれなので、私の経験を踏まえたおすすめを6社紹介します。
ハイクラスキャリアを相談してみたい! | 外資を含む色々な外資に絞ってキャリアを考えたい! | |||||
サービス名 | リクルートエージェント![]() ![]() | doda![]() ![]() | エンワールド・ジャパン![]() ![]() | JACリクルートメント![]() ![]() | ランスタッド![]() ![]() | ロバート・ウォルターズ![]() ![]() |
おすすめ年齢 | 第二新卒・20代前半 | 第二新卒・20代前半 | 20代後半〜50代前半 | 20代後半〜50代前半 | 20代後半〜30代 | 20代後半〜 |
無料のキャリア相談 におすすめ | ||||||
おすすめ年収レベル | 年収450万円未満の方 | 年収450万円未満の方 | 年収500~600万円以上の方 | 年収500~600万円以上の方 | 年収500~600万円以上の方 | 年収500~600万円以上 |
目標年収 | 年収50〜100万円アップ | 年収50〜100万円アップ | 年収800万円~収1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800万円~年収1500万円 |
コメント | 国内最大規模の求人数を誇り、老舗なので、「転職」についての色々なノウハウを教えてもらえます。(資料が揃ってます) はじめての人に対して、転職活動全体の流れや発生することなど、細かに解説してくれたのて、不安な第二新卒だった自分としては安心できました。 | リクルートエージェント同様に国内最大規模の求人数を誇る転職エージェントです。 リクルートと比較していいところは、dodaは転職サイトも運営しているので、自分でも気軽に色々な求人を探しつつ転職エージェントに相談もできるというとこです。 | スマホ対応のカンタン簡易登録は30秒で相談申し込み完了! 外資系IT企業はもちろん、国内IT企業のハイクラス求人も幅広く取り扱っています! 外資系への転職に強みがありますが、IT業界におけるハイクラス求人も多く取り扱っています。 外資、日系、さまざまな可能性を踏まえて私は外資ITに進みましたが、何を自分は優先したいのか?を考えるきっかけになりました。 | IT分野だけでなく、金融・法律・不動産・医療・製造業など、様々な業界に対する人材紹介サービスも提供しているので、IT業界以外のハイクラスキャリアの可能性を知ることもできます。 私は結局ITの外資で進みましたが、色々な可能性を知ることができたのはよかったです。 | 製造業や一般消費材業界に強みがあるキャリアコンサルタントが多いですが、外資IT営業の求人もカバーしています! 個人的には「外資」という枠の中で、違う業界の可能性を知ることができたのはよかったです! | キャリアコンサルタントとやりとりはほとんど英語です。 英語を活かしい、自分の英語力を転職活動で試したい方におすすめです! 外資系転職エージェントの老舗なので、幅広い外資系企業の求人を紹介してもらえます。 |
使ったか? | 何回めの転職で1回目 | 1回目 | 2回目、3回目 | 2回目、3回目 | 3回目 | 3回目 |
求人掲載 | LinkedInへの||||||
公式サイト | リクルートエージェント の公式サイト | doda の公式サイト | エンワールド・ジャパン の公式サイト | JACリクルートメント の公式サイト | ランスタッド の公式サイト | ロバート・ウォルターズ |
MBAの取得が年収へ与える影響
MBA取得の費用は企業派遣でない限りは自費での取得となるので、私が気になったのはその投資対効果、年収への影響です。学びと言うのは必ずしもお金のためにするものではないですが、私にとっては年収も重要です。
グロービス経営大学院が2018年に発表したレポートによると、90.3%が「処遇・キャリア面でポジティブな変化あり」と回答し、加えて「卒業から10年以上経過している卒業生」の平均年収増加率は72.6% とのことです。ただ、「MBAのメリット」と言うページでは例えとして
仮に、入学時の年収を600万円とした場合、5年後以降では平均891万円、10年後以降では平均1,028万円となる
と書かれていて、MBAを持ってしても、年収1000万円を越えるのに10年もかかるのか、、、と言うのが正直な印象です。
また、転職サイトDaijob.comのレポートによると、MBA取得者のうち年収1000万円以上なのはたったの13%となってます。
一方でキャリアインキュベーションが国内外のMBA取得者に実施した2021年4月に発表したデータによると、”留学後”初回で転職した際の年収変化として500万円以上あがったと回答された方が37.9% と言うデータもあります。こちらでは「留学後」と言う質問項目になっているので、あくまでの「年収への影響」と言う観点では海外MBAがいいのかもしれません。また、こちらのデータに限っては「MBA取得後の転職先業界」としてコンサルティングや金融が上位50%を占めているので、上がり幅の絶対値としてはその影響も大きいのではないかと思います。
私がMBA取得に対して考えてきたこと
私はこれまで5回の転職を経験し、4回は外資ITから外資ITへの転職となっています。外資ITでは福利厚生の一環として、学習費用のうち一部または全てを会社が負担してくれるところもあり、私は転職するたびに「ここで落ち着いたらMBA、、、目指すか、、、」と考えていました。(外資ITの福利厚生が気になった方はこちらの記事をご覧ください)
ただ、当時これらのデータを見ていた訳ではないのですが、同じようなデータを見ていて私が思ったのは
年収だけを考えるのであれば、これって転職した方が早くない?
と言うことでした。そして、転職先に慣れるたびに転職を重ね、今に至っています。


私が見てきた、国産MBAホルダーのその後
私がこれまで在籍してきた外資ITの4社の中で知っている範囲で3人ほど、知り合った後にMBAを取得された方がいます。年収の増減は知らないのですが、
一人は、MBA取得後に上位ポジションで転職されましたが、その後は平社員として1年ごとに転職を重ねられてます。
もう一人は、転職でマネジメントのポジションへチャレンジするためにMBAを取得するも「マネージャーの実務経験」を問われ転職に苦戦されてました。
最後の一人はMBAを取得後に社長として外資ITを渡り歩かれてます。
MBA取得の目的は人それぞれですが、私の知っている範囲ですとMBA取得後のキャリアもやはり「人それぞれ」という状況です。
一方で冒頭でお話したように有名外資ITの社長や上級のポジションの方でもMBAを持ってない方は多くいます。気になる方がいれば是非、LinkedInで経歴を見てみることをおすすめします。
今の所の私の見解としては、あくまでも「転職」という限られた範囲においては、ある程度のレベルに達することができれば、MBAでの差別化することはできるかもしれないですが、そこに達するまではあくまでも「実務経験」が重要なのではないかと感じています。


外資ITにおいては、転職かMBAかであれば、間違いなく先に転職
MBAの取得は(国内外問わず)ビジネスパーソンとしてのレベルをあげてくれることは間違いないと思いますが、もし仮に「転職かMBAか」で迷われている方がいるとしたら、私は間違いなく外資ITへの転職をおすすめしたいです。
すでに紹介済みですが、外資ITではMBAなどの自己学習費用を会社が補助してくれる仕組みがある会社が多くありますので、ぜひそのような会社に転職をして、業務に慣れてきたらMBAの取得を目指されるのがいいのではないかと思います。ぜひ、キャリアプランの一環として、外資ITを検討してもらえれば幸いです。


日本ではまだまだ転職が一般的でないので「キャリア」について相談できる人を見つけるのは難しいのが現状です。私の親は終身雇用の企業で定年を迎えたため「キャリアプラン」の相談をできる状況ではありませんでした。そこで、私が頼りにしていたのが転職エージェントです。
転職エージェントの中ではすぐに転職をさせようとするエージェントがいる一方で、中長期的な視点でキャリアのアドバイスをくれるエージェントも多くいます。こちらでは私がこれまでの5回の転職を通して使った転職エージェントの中から、これまでの経験を踏まえておすすめのサービスを厳選してご紹介してます。
外資ITへの転職は LinkedIn と転職エージェントの併用がおすすめですが、ここでご紹介している3社はそれぞれ、LinkedInにも非公開求人を掲載しているので LinkedIn との併用という観点でもおすすめです。


おすすめのポイント!
1. 中長期的な関係を前提に、キャリアの相談だけでも受けてくれる
2. ハイクラスに特化しているので、ハイクラスのキャリアに詳しい
3. 転職後1年間、入社後サポートを提供している
申し込みのステップ:
公式サイトの「無料面談に申し込む」をクリック。録画面に必要事項を入力。
必須の入力項目が19でほとんどが選択項目なのですぐに終わると思います。職務経歴書の添付は任意ですが、可能な範囲で書いたものを添付しておくとキャリア相談がより有意義なものになります。
想定登録時間:約2分(業界最短水準)


おすすめのポイント!
1. 中長期的な関係を前提に、キャリアの相談だけでも受けてくれる
2. ハイクラスに特化しているので、ハイクラスのキャリアに詳しい
3. 「両面型」の支援体制なので、企業の生の声に近い情報が知れる
申し込みのステップ:
公式サイトにて、まずはメールアドレスを入力、その後メールで届く登録画面に必要事項を入力。
必須の入力項目が27つありますが、ほとんどが選択項目なのでそれほど時間はかかりません。最も悩みやすい「職務経歴書」の添付や、テキストでの「詳しい経験の入力」は必須ではありません。ただし、可能な範囲で入力しておくとキャリア相談がより有意義なものになります。
想定登録時間:約10分
おすすめのポイント!
1. 中長期的な関係を前提に、キャリアの相談だけでも受けてくれる
2. ハイクラスに特化しているので、ハイクラスのキャリアに詳しい
3. 英語でキャリアの相談が可能
申し込みのステップ:
公式サイトから「まずは無料相談してみる」をクリック。履歴書については「添付なし」をクリック。登録画面に必要事項を入力。
必須の入力項目が22でほとんどが選択項目なのですぐに終わると思います。業務内容の記入は任意ですが、可能な範囲で書いておくとキャリア相談がより有意義なものになります。
想定登録時間:約5分