
ここがポイント!
ゴリゴリのブラック企業出身でも、外資ITでの転職を重ねると10年で年収は10倍になる!
私が新卒で入った会社はIT関連のいわゆるブラック企業でした。私が就職活動をしていた当時は今でいう「スタートアップ」的な意味合いであらゆる中小零細企業が「ベンチャー」といって、こぞって新卒採用市場でアピールしていたのですが、私もその波に飲まれ、キラキラした世界を夢見て入社したのがブラック企業でした。
今でこそ私は外資ITで年収2500万円とそれなりのお給料をもらえるようになったのですが、スタートはもちろん年収300万円未満、長時間労働はあたりまえの世界でした。
今回は、そんな私の在籍していたブラック企業での体験の中から、「今思えば笑えるなぁ」というネタをご紹介させていただきつつ、今もブラック企業で苦しんでいる方に向けて「こんなレベルのブラック企業出身でも、外資ITで転職を重ねれば10年で年収は10倍近くになる」ということを知っていただき、外資ITにチャレンジする参考にしていただけたら幸いです。(ちなみに、私がいたブラック企業は倒産してもう存在してません)


外資転職ドットコム:管理人
- 日系ブラックIT企業で社会人3年目で月収25万円(交通費込み)
- 転職を重ねて今は外資系IT企業で年収2700万円超え(令和4年)
- 給料関連の公的書類をこちらで公開中
プロフィール
5回の転職で6社(日系ブラック企業2社、外資IT4社)を経験して、10年で年収を約10倍にすることができました。(最初が安すぎたんですが笑)外資ITは数十名規模のスタートアップから数万名規模の超大手まで幅広く経験しています。
このブログでは企業の運営する転職系メディアでは紹介できないような裏話を含め、キャリア・年収アップを目指して外資ITへの転職を検討する上で気になるさまざまな情報を発信しています。
今後のキャリアプランの参考にしていただけたら嬉しいです。
”外資転職ドットコム”について
外資転職ドットコムは、日本国内のIT業界で働く全ての営業関連職の方に向けて、転職やキャリアの参考情報として外資系IT企業の実態をご紹介するブログです。本ブログは、管理人と複数の監修メンバーがそれぞれの体験と転職をすることで広げてきた各々の外資ITネットワークを通して収集した、企業の運営する転職系メディアでは紹介できない外資系IT企業の具体的な実態をご紹介しています。
監修メンバーは、それぞれが10年以上外資IT経験者のため、各々が大規模・中堅規模・小規模の企業を経験しており、外資転職ドットコムの内容は下記の外資系IT企業の中で複数の大・中・小規模の企業の内容を含みます。ぜひ、参考にしてみてください。(※全ての企業を含んでいる訳ではありません。)
IBM, Oracle, SAP, AWS, DELL, HP, Cisco, VMware, Lenovo, Microsoft, Salesforce, Google Cloud, Adobe, Opentext, Workday, SAS, Databricks, Snowflake, ZVC(Zoom), Splunk, Cloudflare, CrowdStrike, Okta, Akamai, servicenow, twilio
年収アップを成功させる転職の秘訣は、
- 時間に余裕を持って活動できること
- 年収が上がらなければ「転職しない」という選択肢を持っていること
です。
このため、転職を通して年収を上げるのは長期戦となりますので、実際に転職活動を始める前から、キャリアコンサルタントと会って自分自身のキャリアの方向性を考えておくことが重要です。
最適なキャリアコンサルタントは人それぞれなので、私の経験を踏まえたおすすめを6社紹介します。
ハイクラスキャリアを相談してみたい! | 外資を含む色々な外資に絞ってキャリアを考えたい! | |||||
サービス名 | リクルートエージェント![]() ![]() | doda![]() ![]() | エンワールド・ジャパン![]() ![]() | JACリクルートメント![]() ![]() | ランスタッド![]() ![]() | ロバート・ウォルターズ![]() ![]() |
おすすめ年齢 | 第二新卒・20代前半 | 第二新卒・20代前半 | 20代後半〜50代前半 | 20代後半〜50代前半 | 20代後半〜30代 | 20代後半〜 |
無料のキャリア相談 におすすめ | ||||||
おすすめ年収レベル | 年収450万円未満の方 | 年収450万円未満の方 | 年収500~600万円以上の方 | 年収500~600万円以上の方 | 年収500~600万円以上の方 | 年収500~600万円以上 |
目標年収 | 年収50〜100万円アップ | 年収50〜100万円アップ | 年収800万円~収1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800万円~年収1500万円 |
コメント | 国内最大規模の求人数を誇り、老舗なので、「転職」についての色々なノウハウを教えてもらえます。(資料が揃ってます) はじめての人に対して、転職活動全体の流れや発生することなど、細かに解説してくれたのて、不安な第二新卒だった自分としては安心できました。 | リクルートエージェント同様に国内最大規模の求人数を誇る転職エージェントです。 リクルートと比較していいところは、dodaは転職サイトも運営しているので、自分でも気軽に色々な求人を探しつつ転職エージェントに相談もできるというとこです。 | スマホ対応のカンタン簡易登録は30秒で相談申し込み完了! 外資系IT企業はもちろん、国内IT企業のハイクラス求人も幅広く取り扱っています! 外資系への転職に強みがありますが、IT業界におけるハイクラス求人も多く取り扱っています。 外資、日系、さまざまな可能性を踏まえて私は外資ITに進みましたが、何を自分は優先したいのか?を考えるきっかけになりました。 | IT分野だけでなく、金融・法律・不動産・医療・製造業など、様々な業界に対する人材紹介サービスも提供しているので、IT業界以外のハイクラスキャリアの可能性を知ることもできます。 私は結局ITの外資で進みましたが、色々な可能性を知ることができたのはよかったです。 | 製造業や一般消費材業界に強みがあるキャリアコンサルタントが多いですが、外資IT営業の求人もカバーしています! 個人的には「外資」という枠の中で、違う業界の可能性を知ることができたのはよかったです! | キャリアコンサルタントとやりとりはほとんど英語です。 英語を活かしい、自分の英語力を転職活動で試したい方におすすめです! 外資系転職エージェントの老舗なので、幅広い外資系企業の求人を紹介してもらえます。 |
使ったか? | 何回めの転職で1回目 | 1回目 | 2回目、3回目 | 2回目、3回目 | 3回目 | 3回目 |
求人掲載 | LinkedInへの||||||
公式サイト | リクルートエージェント の公式サイト | doda の公式サイト | エンワールド・ジャパン の公式サイト | JACリクルートメント の公式サイト | ランスタッド の公式サイト | ロバート・ウォルターズ |
気になる「お仕事内容」と「お仕事環境」
私が新卒で入った会社は孫請くらいの立ち位置でソフトウェア開発会社からソフトがちゃんと動くかをテストする仕事を請け負っていました。テストの手順書があり、「1番をクリックして、2番をクリックすると”XXX”と表示されることを確認」みたいな事を、毎日、永遠とやり続ける仕事です。
テスト案件の単価は安いので数をこなさないと会社が持たないため、営業さんは作業チームである私のいる部署に気をかけてくれながらも、無理な期日の案件を取るしかなく、ガンガン詰め込まれてました。もちろん人員の増強はないので、みんなが一人で二人分働く、というような状況です。さらに、もっと人が足りなくなると、案件を受注した営業も徹夜でテスト作業に加わり、よく「案件を取った罰ゲーム」という話をして笑ってました。
もちろん、社長は社員と不倫してます。
もちろん、オフィスのレイアウトは占いで決まります。
そんな職場が私が新卒で「ベンチャー」に憧れて入った会社でした。
朝礼で謝罪事件
ブラック企業に在籍していた約3年間はキャリアもプライベートも将来が見えない状態で文字通りお先真っ暗だったのですが、今思えば色々と面白い話がありました。その中で真っ先に頭に浮かんだのが「朝礼で謝罪事件」です。
私が在籍していただブラック企業では、めちゃくちゃ作業に追われていても必ず「朝礼」はやっていました。「今日は何をします!」みたいなことを何十人か全員が一人一人言っていくという極限に無駄な時間です。
この「朝礼で謝罪事件」の発端となったのは、私の業務量が限界まで達していたタイミングで社長から本来自分の業務ではない作業を依頼されたので「申し訳ないのですが、それはXXさんにお願いしてもらえませんか?」と言ったのが始まりでした。そのXXさんというのはブラック企業にあるまじき人材で、いっつも暇そうにしている先輩です。いつも定時に帰っているし、頼むからその人に仕事をやらせてくれと、お願いしたつもりだったのですが、その私の態度にキレた社長からきたメールがこちらです(思い出として個人のメールアドレスに転送したメールの原文を掲載)
明日の朝礼でみんなの前で謝罪してください。
5分間与えますので時間を使い切って謝罪してください。
これが出来ないのであれば、明日から永遠に会社に来なくて結構です。
僕がなぜ怒っているのか理解できないのであれば本当に来ないで
ください。会社に不要な人間です。居ない方が業務がはかどります。
当時の私の年齢は 23-24歳くらいでしょうか。社長からこんなメールがきてものすごく焦りました。「明日から仕事がなくなってしまう」と。今思えば、こんなのは労基署にいってしまえば一発アウトでしょ、と思うのですが、当時の私は翌日の朝、元気よく5分間謝罪をして、30秒深々と頭を下げてお詫びしました。社員全員の前で。おかげでそれ以降もありがたく、給料20万円くらいをいただくことができました。本当に懐かしい思い出です。
給料遅配事件
続いての思い出が「給料遅配事件」です。みなさんはいくら安くても給料というのは決まった日に振り込まれると思っていませんか?実はそれは、ブラック企業の中でも恵まれている方です。ブラック企業というのは、給料の支払いが遅れることがあります。そして、それを「給料の遅配」というのですが、私はその時初めてこの言葉に出会いました。
私がいたブラック企業はソフトウェアのテストがメイン事業でしたので、お客様が開発されて初めて発生する仕事です。「テストの需要喚起」なんてできません。このため、基本的に事業は不安定で永遠と自転車操業でした。そんな状況だと年に何回かやってくるのが「給料遅配のお知らせ」です。詳しくは知りませんが、どうやらこれは法律的に従業員に正式な文書として知らせる必要があり、時々そんなお知らせをもらうことがありました。これも本当に懐かしい思い出です。
変な中途社員しか来ない問題
そんなブラック企業なので、人はどんどんやめていきます。人がやめればさすがに採用活動を行います。面白かったのはそんなブラック企業には「変な中途社員」しか入社して来ないということです。
「絶対、幸せになる!」と椅子に書いたAさんの話
私が出会ったブラック企業の中途入社は二人いて、一人は私も顔合わせ的な面接でお話をさせていただき、真面目そうな方でした。この方を仮にAさんとします。Aさんは、過去にはテスト業務も担当していたことがあるとのことで、まさにみんな大好きな「即戦力」ってやつでした。
が、、、実際に作業を一緒にやっていると、まずテストする作業項目が一個一個「何をクリックする」っていうレベルで書いてあるにも関わらず「すみません!ここまでくると、この表示が出るはずなんですが、出ません!」っていうことがおこります。テスト手順書を一緒に見ながら話をすると「ここはやる必要がないかなって思ってました」なんてAさんは平気で言っちゃいます。そうすると何が起こるかというと、「Aさんがやったテストを誰かがもう一回テストする」っていうことが発生します。
そんなAさんなんですが、自分の椅子にクッションを引いて座っていました。誰一人そのクッションのことは気にしてなかったんですが、ある日の深夜、テスト作業の合間に会社で同僚とじゃれていたら、Aさんの椅子にあたって、クッションが落ちてしまったんです。すると、Aさんの椅子の座る部分に「絶対、幸せになる!」って太字の油性ペンで書いてあったんです。これには現場にいた同僚は全員ドン引きで、そっとクッションを戻して仕事に戻りました。ちなみに、Aさんは最終的にはご自身で辞めることを決めて、最終日に、その「絶対、幸せになる!」を一生懸命拭いて落としてました。
自信家のカリスマBさんの話
もう一人、私が知っている中途入社の人は営業で入ったBさんです。年齢は30歳手前くらいで話し方に癖があり、事業内容の良くわからない会社からブラック企業に入ってきているにも関わらず、すごく自信に満ちた方でした。このBさんの面白ストーリーは業務には関係ないんですが、入社した会社があまりにもブラックだったので、ある日、自信家のBさんは「ストを起こしてブラックを是正させよう!」と社員のみんなを鼓舞し始めました。ブラック企業に飼い慣らされた私を含めた社畜達は「新しい風」である自信家Bさんのカリスマ性に導かれて「そうだ!そうだ!その通りだ!」となって、Bさんもその気になり始め「労基署に相談したらこう言われた」とか色々と動いて着々と準備を進めていました。
そして、決戦の日。自信家のカリスマBさんはまず一人で社長のところへ乗り込みました。「従業員は疲弊してます。ブラックな体質を是正しなければ、全員辞めます」と。すると、社長はBさんに「そうか、わかった」と「辞めると言っているやつを全員連れてきてくれ」と伝えました。自信家のカリスマBさんが社長の部屋から出てきて、みんなに一人一人「よし、行こう」と言って回っていると。。。「いや、、、やっぱ俺はいいや」と私も含めて全員が逆にカリスマBさんを拒否しました。最後の最後で。これにはBさんもびっくりしてましたが、Bさんはそのまま退職されていきました。
ブラック企業ってすごいですよね?これらは全て実話です。
こんなブラック企業出身でも、外資ITで高年収になれる!
在籍当時は将来に対する不安で押し潰されそうになってましたが、私は外資ITへ転職したことで全てが変わったと強く感じています。初めて外資ITに転職した時はそれはそれで大変でしたが、ブラック企業での勤務状況と比較すると全く苦にはなりませんでした。むしろ「どの会社に自分の労働時間を売るかでこんなにも給料が違うのか」と衝撃を受けていました。私が外資ITへの転職をおすすめする理由の根本はここにあります。
私はブラック企業出身者なので、全員に外資ITをおすすめしたくなるのですが、もしかしたら日系ホワイト企業出身だったら違うのかもしれません。ただし、話に聞く限りでは「ホワイトだけど将来が不安」という方も日系ホワイト企業にはいるようですので、それと比べると外資ITに転職することで、サラリーマンとしてのサバイバル能力は格段に上がると断言できます。
もしあなたがブラック企業でITに関わる業務をされていたらぜひ、外資ITを目指して今すぐ転職活動を初めてみてください。ITに関わっていない第二新卒年齢で、もし外資ITに興味があれば、まずはIT企業に向けて転職活動をしてみてください。すぐに外資ITには行けないかもしれませんが、そこに行くためにまずは今のブラック企業を抜け出す努力をされることをおすすめします。
断言できますが「外資ITは何があっても、ブラック企業より100倍いい」です。ブラック企業から抜け出すのは時間的、精神的になかなか難しいかもしれませんが、是非、頑張って抜け出してください。

