ここがポイント!
外資ITの給料は本社が基準を作り、日本の外資IT各社の間でお互いを参考に調整されるので、給料レンジが高い!
日本のサラリーマンの間で1つの目標、もしくは憧れとされている「年収1000万円」ですが、外資ITの営業の給料レンジで年収1000万円は大卒5年前後の平社員の給料レンジにあたります。外資系は年功序列ではないので、わかりやすくするために大卒5年前後といってますが、要は外資ITの中で年収1000万円というのは「若手の給料」ということです。(ちなみに、このレベルでは英語力は求められません)
「年収1000万円 職業」と検索するとさまざまな記事で「金融トレーダー」、「コンサルタント」、「パイロット」、「弁護士」、「医者」などなど、ある種特殊な技能を持つ職業が並びますが、外資ITでは大卒5年目の平社員が年収1000万円です。むしろ、先に述べたような職業の方々は年収1000万円どころか数千万円のレベルなのではないかと思います。
国税庁の発表によると日本の全ての年齢の平均給与は461万円であるにも関わらず、なぜそのようなことがおこるのか、またなぜ「外資ITでは」と言い切れるのか。今回は外資ITの給料の決まり方とその仕組みをご紹介させていただきます。ぜひ、今後のキャリアプランで外資ITを検討する材料にしていただけたら幸いです。
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世界と比べた日本の平均年収
OECDのデータをもとにファイナンシャルプランナーの方が書かれたこちらのブログによると、日本の平均給与はOECD加盟国の中で24位、1ドル105円換算で約400万円と国税庁の発表とは若干異なるものの為替の誤差を勘案するとほぼ同じです。一方で、アメリカは4位で約700万円となってます。IT業界はアメリカでも成長産業であるため、IT業界に限った場合の平均給与はさらに高いことが推察されます。
アメリカを中心とした外資ITでは本社側で給料の基準が計算され、それが各国で調整されます。そのため、まず「給与の基準」が物価の高いアメリカで設定されます。その後の各国で調整されるその方法ですが、「現地での生活費」はもちろん勘案されますが、「現地企業の給与」を参考に調整するのではなく、「現地に事業所を構える外資IT」を参考に調整がされます。
外資ITの各社が本社で作られる高い給与の基準をもとに、それぞれの企業がお互いを参考にして、各国の給与を決めているため、「ほぼアメリカと同等の給料」ということがおこります。このため、外資ITの年収は平均的に日系企業に比べて高いのです。
外資ITの給料の仕組み、Job Level と OTE(On Target Earnings)
「年収1000万円は大卒5年前後の平社員の給料レンジ」をもう少し正確に説明するために外資ITの給料の仕組みをご紹介させていただきます。
外資ITはいわゆるジョブ型となりますので「ある特定の業務」の定義があり、そこに人材をあてるという考え方です。その業務の定義がレベルわけされていて、これを Job LevelやJob Grade(ジョブ レベルやジョブ グレード)といいます。この Job Level は給料レンジが紐づいていて、大体大卒5年前後で到達する Job Level の給料レンジが年収1000万円ということです。
加えて、ここでは「営業」を例としているので、営業成績も関係します。外資IT営業の年収は「100%達成したらこの年収になります」という提示のされ方になります。この「100%達成した場合の年収」をOTE(On Target Earnings:オン ターゲット アーニングス)といいます。このOTEの内訳は、 6:4 で6割が固定給、4割がインセンティブというように定義されており、この割合は各社によって違いますが、大体 6:4 に近い割合が多いです。
なので、正確には「年収1000万円は大卒5年目前後で到達する外資IT営業の Job Level の OTE給料レンジ」ということになります。
なぜ言い切れるのか?
私は4社の外資ITを経験しており、うち2社で採用側を経験しています。多くの営業の採用に関わってきたので「大体わかる」というのはありますが、先でお話したように日本の外資IT各社はそれぞれの給与を調査して自社の給与を調整しているので、「各社の給与がわかっている」のです。
例えば、A社で同等のジョブ レベルの営業であれば OTE 1000万円〜1200万円、B社であればば OTE 900万円〜1100万円、C社であれば950万円〜1300万円といったぐあいです。
全ての会社の給与レンジを把握しているというわけではなく、何社かを「ベンチマーク」として調査をしていて、その「何社」は全て皆さんの知っている企業です。
このため、有名企業よりも小規模の外資ITの方が給与がいい、ということがおこります。優秀な人材を確保するために、ベンチマークしている有名企業よりも給与レンジを高く設定し優秀な人材に選んでもらうためです。
あなたの市場価値は所属する業界で決まる
サラリーマンの「市場価値」を給与と定義するのであれば、その市場価値は所属する業界で決まります。現に私も外資ITという業界に変えたことで、同じ仕事量で給料は大幅に上がりました。
高額な年収を受け取るサラリーマンとしては、外資系金融や外資系コンサルティングファームが有名ですが、それらの業界では年収1000万円どころではない莫大な給与を手にできる可能性がある一方で転職の難易度、競争率はかなり高いと思います。それこそ、難易度の高い資格や高い英語力が求められるでしょう。
一方で外資ITは少なくても年収1000万円を狙うレベルであれば、英語は必要なく、資格もいりません。営業として採用されるためには、IT業界での経験と営業経験です。不動産や金融で営業を経験された方であれば、IT経験はなくとも外資ITで採用されることがあります。ぜひこの機会に、外資ITへのチャレンジをキャリアプランの一環として検討してみてはいかがでしょうか。
「外資系企業だから外資ITでは高い英語力が求められるのでは・・・」そんな風に思っていませんか?
実は多くの外資ITでは、高い英語力は必須とされていません。
サンプルとして、すでに多くの方が登録されている JACリクルートメント の掲載している(または、過去に掲載していた)求人をご紹介させていただきます。
多くの外資ITの掲載求人では「語学力」の項目がありますが、その多くが「初級以上」または「不問」です。外資系IT企業は基本的に日本国内のお客様の対応が主な業務ですので、対本社などんの英語を使う業務はマネジメント層が中心で、マネジメント層の求人以外は英語力は求められません。
英語力不問で年収1000万円以上は外資ITでは常識です。
他の事例もコチラに
この記事の読者の方であれば、 JACリクルートメント がIT企業に強いことはよくご存知かと思いますが、外資IT以外でも、年収1000万円を超える国内SaaS系企業の求人や日系IT企業の優良非公開求人などを取り扱っているので、まだの方はぜひこの機会に登録、求人チェックをしてみてください。
日本ではまだまだ転職が一般的でないので「キャリア」について相談できる人を見つけるのは難しいのが現状です。私の親は終身雇用の企業で定年を迎えたため「キャリアプラン」の相談をできる状況ではありませんでした。そこで、私が頼りにしていたのが転職エージェントです。
転職エージェントの中ではすぐに転職をさせようとするエージェントがいる一方で、中長期的な視点でキャリアのアドバイスをくれるエージェントも多くいます。こちらでは私がこれまでの5回の転職を通して使った転職エージェントの中から、これまでの経験を踏まえておすすめのサービスを厳選してご紹介してます。
外資ITへの転職は LinkedIn と転職エージェントの併用がおすすめですが、JACリクルートメントは、LinkedInにも非公開求人を掲載しているので LinkedIn との併用という観点でもおすすめです。
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