
ここがポイント!
1. 「ジョブ型」の導入済みまたは導入検討している企業は57.6%!
2. 毎年300万人以上が転職をしていて、2010年から増え続けている!
3. Change before you have to. (変革せよ。変革を迫られる前に。) !
2019年4月、当時の経団連会長だった西川会長が「終身雇用の継続が難しい」旨の発言は大きな注目を浴び、その発言は今もなお経済や雇用に関するニュースで引用され続けています。その流れを受けて、人事業界で注目を浴びているキーワードが「ジョブ型」です。パーソル総合研究所が2021年6月25日に発表した調査結果によると実に57.6% にものぼる企業が「ジョブ型」の導入または導入の検討をしているとのことです。
一方で、このジョブ型の流れが「一時的なブーム」と一部では言われてることも事実です。ただし、「終身雇用の継続が難しい」ことに変わりはありません。
仮にジョブ型の導入が進まなかった場合、「ジョブローテーションモデル」で特定企業でのキャリアに最適化された状態で「終身雇用が継続されない」という状況を意味し、特定企業でしか通用しない能力・スキルセットでいつか転職を強いられる、ということになりかねません。その状態が今、「早期退職の募集」という形で40代50代のサラリーマンに広まっているのではないかと思います。
しかし、「転職をすることのリスク」を多くの方が感じられているのも事実です。エン・ジャパンが2010年に実施した調査では、実に74%にものぼる方が「転職する方がしないよりもリスクが高い」と回答されています。
今回は、これらのデータと私が過去に経験した2社での採用側での視点を交えて、私なりに考える「転職をしないリスク」をご紹介させていただきます。今後のキャリアプランの参考にしていただけたら幸いです。


外資転職ドットコム:管理人
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- 転職を重ねて今は外資系IT企業で年収2700万円超え(令和4年)
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プロフィール
5回の転職で6社(日系ブラック企業2社、外資IT4社)を経験して、10年で年収を約10倍にすることができました。(最初が安すぎたんですが笑)外資ITは数十名規模のスタートアップから数万名規模の超大手まで幅広く経験しています。
このブログでは企業の運営する転職系メディアでは紹介できないような裏話を含め、キャリア・年収アップを目指して外資ITへの転職を検討する上で気になるさまざまな情報を発信しています。
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年収アップを成功させる転職の秘訣は、
- 時間に余裕を持って活動できること
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目標年収 | 年収50〜100万円アップ | 年収50〜100万円アップ | 年収800万円~収1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800万円~年収1500万円 |
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毎年300万人以上が転職、2010年から伸び続けている
総務省統計局の発表している「労働力調査」によると、日本国内における転職者の推移は2010年より伸び続けており、2019年には351万人、2020年は大幅に落ちましたがそれでも319万人が転職をしているとのことです。
この全てが「ジョブ型」の転職ではないですが、重要なポイントは「転職者数が伸び続けている」という点です。2020年と同じような落ち込みが10年以上前のリーマンショック時に起こりましたが、2018年から2019年に起きた転職者数の伸びは過去に類を見ない増加率であるため、しばらくすれば同等の水準、もしくは「ジョブ型」の流れを受けてさらに伸びる可能性もあります。このため、今はまだ転職市場は「売り手市場」と言われていますが、この推移で転職者が増えた場合、「買い手市場」に変わってしまう日も遠くないかもしれません。
環境の変化というのはサラリーマンにとっては大きな成長機会となり、その意味ではジョブローテーションモデルも非常に重要ではありますが、終身雇用が継続されず「いつか」転職する必要が出た時に、過去に転職を経験している人と初めての転職に挑戦する人では、転職活動そのものもそうですが、新しい会社への適用能力も大きな違いが出てきてしまいます。そして、「採用する側」はその「適応能力」を気にします。
20代、30代の感じる「転職をしない」リスク
先に紹介したエン・ジャパンの調査の中で聞かれている「会社にとどまるリスク」のうち20代30代が他の世代と比べて大きな違いがあるのが「他の会社でも通用する能力が磨けない」というリスクでした。
また、同じ調査の中で「転職先企業に対して不安に感じること」という問いに対しては、全世代共通で「自分のスキル・経験が通用するか」が最も多く選ばれています。これはまさに「今の職場では他の会社で通用するスキルが磨けていないため、転職先で通用するか不安」と感じているのではないでしょうか。
「他の会社で通用する能力」は「他の会社」に移らないと磨けません。「転職先で自分のスキル・経験が通用するか」は転職してみないと実際にはわかりません。
転職市場で求められるのは「資格」ではなく「実務経験」です。このため、さまざまな経験をした人が成功しやすくなります。「ジョブ型」においては、スペシャリストとして業務経験を深めた人が勝ちます。この実務経験は1社で同じ業務を経験しているだけでは深まりません。
転職とは必ずしも全員が「スキルを磨くため」にやっている訳ではないですが、転職をしている300万人の中の一部は間違いなく、自分のスキルを磨き、市場価値を高めるために転職されています。今20代30代であれば、転職を経験している人とそうではない人で「将来の可能性」が大きく違ってきてしまうリスクがあると私は思っています。
採用側から考える、
外資ITへの転職を考えている20代30代が「転職をしない」という機会ロス
転職市場では1歳でも若い方が有利と言われており、これは外資ITにおいても事実です。私はこれまで2社で採用側を経験していますが、40代で1社しか経験してない方は全員「入社して馴染めるか?」が議論になります。40代で初めての転職となる場合には、ニーズが高くかつ希少性の高い経験が必要となります。または、大手企業の役員レベルにすぐに会いに行けるような人脈です。40代で初めての転職となると必要なのは「入社して馴染めるか?」という懸念を払拭するような経験や人脈です。
逆に20代30代であれば「文化の違いは慣れることができる」と判断される可能性が高いです。今転職をしないという判断はその機会を自ら手放してしまうことになってしまいます。
終身雇用が継続されないということはいつか必ず転職を余儀なくされることを意味します。外資ITに限って言えば、40代で初めての転職は困難になってしまう可能性は高いです。
もし「今のスキル・経験が他社で通用するのか」が心配であったら転職エージェントに意見を聞いてみるのも一つの手です。転職エージェントは「転職させることが仕事」ではありますが、それは今すぐではなくても「将来転職をする人」を長期的な視点でサポートしてくれる転職エージェントも多くいます。一度相談をされて、自分のスキル・経験の棚卸しと、人材市場で求められている「他社で通用するスキル・経験」について聞いてみるのもいいかと思います。
実際に通用するのかを知りたければ、一度転職活動をして実際に別の企業の方々と会ってみるのもいいかと思います。「通用する」と感じれば転職をすればいいですし、まだ難しそうであれば、別の機会を考えることもできます。
いずれにしろ、毎年300万人転職をしていて、多くの人が「自分のスキル・経験が通用するのか」と不安を抱えながらも挑戦をしています。このため、今から何かしらの行動を起こしておかないと将来の可能性を自分の手で狭めてしまうリスクがあるのではないかと私は感じています。
Change before you have to. (変革せよ。変革を迫られる前に。)
これはゼネラル・エレクトリック社(GE)の最高経営責任者を務め「伝説の経営者」とも呼ばれたジャック・ウェルチの言葉です。経営においても、キャリアにおいても、変革を迫られる前に準備をしておくことが非常に重要です。
本記事がキャリアプランについて検討する材料になれば幸いです。


外資IT人事が採用活動で使っている転職エージェント



外資ITの採用では、20代・30代などの年齢別や募集している職種などによって転職エージェントを使い分けています。よく使われている転職エージェントはこちらです。
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