
ここがポイント!
1. インサイドセールスのOTEは低いが、100%以上の達成も狙えるので年収1000万円は可能!
2. 年収を重視するのであれば、インサイドセールスのKPI達成しやすさを確認すべし!
3. 現在、ITも営業も未経験でもチャンスはある!
外資ITの「分業」という「営業スタイル」の記事でも紹介した通り、外資ITでは「営業活動」を複数の部門で分業して行ます。そのプロセスの中で重要な役割を果たすのが案件を「発掘」する「インサイドセールス」です。
外資ITでは比較的「若手」がインサイドセールスとして配属され、フィードセールスになるというキャリアパスが一般的ですが、インサイドセールスとしてのスキルを追求してインサイドセールスとしてジョブレベルを上げるというキャリアパスもあります。
インサイドセールスという職種そのものについてはこちらの記事で紹介させていただきましたので、この記事では外資ITのインサイドセールスという職業が若手のビジネスパーソンにとってなぜ「狙い目」なのか、そしてそこへ向かうキャリアパスについてご紹介させていただきます。キャリアプランの一つとして外資ITへのチャレンジを検討する参考にしていただければ幸いです。


外資転職ドットコム:管理人
- 日系ブラックIT企業で社会人3年目で月収25万円(交通費込み)
- 転職を重ねて今は外資系IT企業で年収2700万円超え(令和4年)
- 給料関連の公的書類をこちらで公開中
プロフィール
5回の転職で6社(日系ブラック企業2社、外資IT4社)を経験して、10年で年収を約10倍にすることができました。(最初が安すぎたんですが笑)外資ITは数十名規模のスタートアップから数万名規模の超大手まで幅広く経験しています。
このブログでは企業の運営する転職系メディアでは紹介できないような裏話を含め、キャリア・年収アップを目指して外資ITへの転職を検討する上で気になるさまざまな情報を発信しています。
今後のキャリアプランの参考にしていただけたら嬉しいです。
”外資転職ドットコム”について
外資転職ドットコムは、日本国内のIT業界で働く全ての営業関連職の方に向けて、転職やキャリアの参考情報として外資系IT企業の実態をご紹介するブログです。本ブログは、管理人と複数の監修メンバーがそれぞれの体験と転職をすることで広げてきた各々の外資ITネットワークを通して収集した、企業の運営する転職系メディアでは紹介できない外資系IT企業の具体的な実態をご紹介しています。
監修メンバーは、それぞれが10年以上外資IT経験者のため、各々が大規模・中堅規模・小規模の企業を経験しており、外資転職ドットコムの内容は下記の外資系IT企業の中で複数の大・中・小規模の企業の内容を含みます。ぜひ、参考にしてみてください。(※全ての企業を含んでいる訳ではありません。)
IBM, Oracle, SAP, AWS, DELL, HP, Cisco, VMware, Lenovo, Microsoft, Salesforce, Google Cloud, Adobe, Opentext, Workday, SAS, Databricks, Snowflake, ZVC(Zoom), Splunk, Cloudflare, CrowdStrike, Okta, Akamai, servicenow, twilio
年収アップを成功させる転職の秘訣は、
- 時間に余裕を持って活動できること
- 年収が上がらなければ「転職しない」という選択肢を持っていること
です。このため、転職を通して年収を上げるのは長期戦となりますので、実際に転職活動を始める前から、キャリアコンサルタントと会って自分自身のキャリアの方向性を考えておくことが重要です。
最適なキャリアコンサルタントは人それぞれなので、私の経験を踏まえたおすすめを6社紹介します。
ハイクラスキャリアを相談してみたい! | 外資を含む色々な外資に絞ってキャリアを考えたい! | |||||
サービス名 | リクルートエージェント![]() ![]() | doda![]() ![]() | エンワールド・ジャパン![]() ![]() | JACリクルートメント![]() ![]() | ランスタッド![]() ![]() | ロバート・ウォルターズ![]() ![]() |
おすすめ年齢 | 第二新卒・20代前半 | 第二新卒・20代前半 | 20代後半〜50代前半 | 20代後半〜50代前半 | 20代後半〜30代 | 20代後半〜 |
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おすすめ年収レベル | 年収450万円未満 | 年収450万円未満 | 年収500~600万円以上 | 年収500~600万円以上 | 年収500~600万円以上 | 年収500~600万円以上 |
目標年収 | 年収50〜100万円アップ | 年収50〜100万円アップ | 年収800万円~収1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800~1500万円 | 年収800万円~年収1500万円 |
コメント | 国内最大規模の求人数を誇り、老舗なので、「転職」についての色々なノウハウを教えてもらえます。(資料が揃ってます) はじめての人に対して、転職活動全体の流れや発生することなど、細かに解説してくれたのて、不安な第二新卒だった自分としては安心できました。 | リクルートエージェント同様に国内最大規模の求人数を誇る転職エージェントです。 リクルートと比較していいところは、dodaは転職サイトも運営しているので、自分でも気軽に色々な求人を探しつつ転職エージェントに相談もできるというとこです。 | 外資系IT企業はもちろん、国内IT企業のハイクラス求人も幅広く取り扱っています! 外資系への転職に強みがありますが、IT業界におけるハイクラス求人も多く取り扱っています。 外資、日系、さまざまな可能性を踏まえて私は外資ITに進みましたが、何を自分は優先したいのか?を考えるきっかけになりました。 | IT分野だけでなく、金融・法律・不動産・医療・製造業など、様々な業界に対する人材紹介サービスも提供しているので、IT業界以外のハイクラスキャリアの可能性を知ることもできます。 私は結局ITの外資で進みましたが、色々な可能性を知ることができたのはよかったです。 | 製造業や一般消費材業界に強みがあるキャリアコンサルタントが多いですが、外資IT営業の求人もカバーしています! 個人的には「外資」という枠の中で、違う業界の可能性を知ることができたのはよかったです! | キャリアコンサルタントとやりとりはほとんど英語です。 英語を活かしい、自分の英語力を転職活動で試したい方におすすめです! 外資系転職エージェントの老舗なので、幅広い外資系企業の求人を紹介してもらえます。 |
使ったか? | 何回めの転職で1回目 | 1回目 | 2回目、3回目 | 2回目、3回目 | 3回目 | 3回目 |
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公式サイト | リクルートエージェント の公式サイト | doda の公式サイト | エンワールド・ジャパン の公式サイト | JACリクルートメント の公式サイト | ランスタッド の公式サイト | ロバート・ウォルターズ |
外資IT”インサイドセールス”のお仕事の振り返りと年収事情
本題に入る前に、インサイドセールスという職業の一般的な業務を振り返ります。インサイドセールスは、マーケティングが集めた「見込み顧客」に対して定期的に最適な情報提供をして、見込み顧客が購入するタイミング、または購入する気になったら「案件」としてフィールドセールス(営業)にパスをするのが仕事です。
なお、会社によってインサイドセールスの定義が異なるケースもあります。顧客への訪問をせずに、電話やメール、ビデオ会議など「内勤の営業活動」だけで、フィールドセールスと同様に案件をクロージングする場合もインサイドセールスと呼ばれることがあります。今回の記事では前述の「案件発掘」をメインの役割とするインサイドセールスについて話を進めていきます。
さて、このインサイドセールスの評価軸は基本的には、売上に関わり、給料に直結する「KPI:重要業績評価指標 」とそのKPIを達成するために求められる「行動指標」に分けられます。
KPIは「案件発掘件数」や「発掘した案件の金額」、「発掘した案件が受注した金額」などが主ですが、企業によって異なります。
行動指標は「見込み顧客」の対応件数であったり、電話の件数、厳しいところでは、通話時間を計測している企業もありますが、こちらも企業によって様々です。
給与体系は「セールス」ですので、固定給とインセンティブで分けられます。割合はフィールドセールスよりは若干インセンティブの割合が下がるのが一般的で、例えばフィールドセールスが 6:4 であれば、インサイドセールスは 7:3 というような形で、この3割のインセンティブの部分がKPIの達成度合いによって変動するということになります。
外資ITのインサイドセールスは年収1000万円も狙える!?気になるお金事情
インサイドセールスは「若手」向けのポジションですので、OTE給料レンジは低いです。特に、新卒を採用しているような大手外資ITで新卒からインサイドセールスになると年収1000万円を狙うのは正直厳しいと思います。
一方で、転職でインサイドセールスになると前職の年収から基本的には上乗せでインサイドセールスになるので年収1000万円を狙える可能性が出てきます。OTEとはOn Target Earnings の略で、簡単にいうと「KPIを100%達成したらこの金額をもらえます」という金額です。この金額自体は人それぞれですが、レンジとしては500万円〜900万円の企業が多くこのレンジがOTE給料レンジです。
私の知っている、インサイドセールス経験者の転職による給与アップの例は以下のようなものでした。
<転職前>
インサイドセールスを約2年ほど経験
OTE:600万円 (固定給70%:420万円 + インセンティブ30%:180万円)
<転職後>
OTE:880万円 (固定給70%:616万円 + インセンティブ30%:264万円)
その他:自社株150万円相当を4年間で付与
この方は現職で既にインサイドセールス経験が2年あったため「即戦力」と評価され、転職で280万円 (OTEベースで1.4倍以上)の給与アップを実現したそうです。この時点でかなり年収1,000万円に近づいています。
さらに、ここでのポイントは「KPIを100%達成しても年収900万円」ですが「100%以上達成すれば、まだ伸びる」ということです。このため、「KPIの達成のしやすさ」が重要になります。
「達成のしやすさ」とは、KPIそのものの条件と、制約事項の二つに依存します。KPIそのものの条件とは、例えば、売上金額までKPIにしている企業もあれば、初回訪問のアポ設定を「案件」として数え、そのアポ件数のみをKPIとしている企業もあります。
もう一つの「制約事項」とは、例えばマーケティングが集めた見込み顧客のフォローがメイン業務のインサイドセールスであれば、その「見込み顧客の件数」がKPIの素となります。このため、インサイドセールスの人数が多い企業では、自分が担当できる見込み顧客も必然的に少なくなりKPIの達成難易度が上がります。
このため、単純に年収という観点で最も魅力的なインサイドセールス組織とは「KPIの難易度が低く」かつ「人数が少ない」インサイドセールス組織となります。この2つが揃う夢のような企業は「新技術を提供する外資ITスタートアップ」です。最近のわかりやすい例でいくとRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の外資ITスタートアップがこれにあたります。
スタートアップはそもそも人数が少ないので、インサイドセールスの人数も少ないです。これで1つの条件がクリアできます。加えて、「新技術」を提供する企業は面で市場を取りに行こうと「数」を重視する傾向にあります。このため、インサイドセールスのKPIもより数を重視することとなり、アポ件数のみがKPIということがおこります。私の知ってる範囲でも、RPAを提供している外資ITスタートアップの平社員インサイドセールスで年収1500万円という事例もあります。
これは極端な例ですが、年収1000万円を狙う条件として必ずこの2つが必要かといえば、そうではなく、「インサイドセールスの人数が少ないこと」が最も重要だといえます。KPIがアポ設定より厳しくても、担当できる見込み顧客が多ければKPI達成の可能性はかなり上がります。
一方で、大手外資ITの新卒インサイドセールスの魅力がないかといえば、そうではありません。大手外資ITではインサイドセールスのキャリアパスとしてフィールドセールスになる道が一般的です。一度、大手外資ITでフィールドセールスになれば、一生、外資ITの営業として仕事ができる「資格」が手に入ります。(そういう資格がある、という意味ではなく、どこでも雇ってもらえるという意味で)これはこれでキャリアプランを考える上で大きな価値だと思います。
外資ITインサイドセールスの給料参考情報:ロバートウォールターズ
外資系IT企業のインサイドセールスの年収の参考情報として、最後に1つご紹介をさせていただきます。外資系の求人をメインで扱う外資系の転職エージェントであるロバートウォールターズでは、毎年地域毎の給料調査を行なっています。その調査結果は一般公開されてますので、外資ITのインサイドセールスの年収を調べたところ、基本給として400万円〜600万円とのことでした。
OTEは基本給(固定給)+インセンティブですので、上記の事例が妥当であることがお分かりいただけるかと思います。





20代の若手やインサイドセールスの募集でよく使われているおすすめの転職エージェントは リクルートエージェント と doda です!取り扱っている求人も違っているので、両方登録するのがおすすめです!
\ 外資ITのインサイドセールス転職も /
\ まずはキャリアカウンセリングから /
年収1000万円を目指して外資ITでインサイドセールスになるには?
インサイドセールスは基本的に「若手」のポジションとなりますので、営業の経験があればIT知識は求められないケースも多いです。このため、新卒で営業に配属された方の第二新卒のキャリアパスとしての選択肢としておすすめです。
また、インサイドセールスという職種自体は日本のスタートアップでも広がっているので、現在日本企業でインサイドセールスをやられている方にとっても大幅給料アップの一つの選択肢になると思います。英語力は求められません。
営業未経験だけどIT業界で仕事をされている若手はどうかというと、応募してチャレンジしてみる価値はあると思います。セールスなので営業経験があることは望ましいですが、話をするのはIT製品についてなので、深いIT知識が求められることもあります。特に、ITでいうインフラよりの製品を提供をしている企業ではこの傾向は強く、営業経験よりむしろIT知識の方が重要であるケースもあります。
営業経験もIT知識もない場合は、「ポテンシャル採用」としてなくはない、と思います。なので、一回チャレンジして、どこも受からなければ、一旦、未経験可の日系IT企業に入り、知識をつけて2年くらいで再チャレンジされるといいと思います。そのほかのキャリアパスとしては、外資IT企業の電話営業を請け負っている企業で経験を積むと可能性はぐんと上がります。電話営業の企業から外資ITに転職される方は非常に多いです。
いかがでしたでしょうか。他のメディアではインサイドセールスについての紹介といえば、その役割や種類、業務内容などがメインとなってますので、こちらではお給料に関わる様々なお話をさせていただきました。キャリアプランの一つとして外資ITへのチャレンジを検討する参考にしていただければ幸いです。



