
NTTデータを辞めたい!何が”やばい”?転職先はどんなところが?年収は上がる?NTTデータの卒業生を調査!【SIer転職先特集】
外資系IT企業では多くのJTC/日系企業卒業生が活躍しています。
特にSIerはその事業の特性上、外資ITの製品を含む幅広い製品を取り扱っているので、外資系IT企業は「即戦力」として好んでSIer出身者を採用しています。
SIer卒業生特集、今回はNTTデータの退職理由と卒業生の転職先を見てみましょう。
まずは、卒業生がNTTデータのどんなところに不満を持って退職を決めたのか、複数の口コミサイトの調査を踏まえて紹介し、その後、外資ITのほとんどの社員が使っているビジネスSNSのLinkedIn上で調査してNTTデータ出身者がどのような外資系IT企業で活躍しているのかを紹介します。

外資転職ドットコム:管理人
- 5回の転職で6社を経験
- 日系ブラックIT企業で社会人3年目で月収25万円(交通費込み)から、転職を重ねて今は外資系IT企業で年収2700万円超え(令和4年実績)
- 給料関連の公的書類をこちらで公開中
プロフィール
5回の転職で6社(日系ブラック企業2社、外資IT4社)を経験して、10年で年収を約10倍にすることができました。(最初が安すぎたんですが笑)外資ITは数十名規模のスタートアップから数万名規模の超大手まで幅広く経験しています。
このブログでは企業の運営する転職系メディアでは紹介できないような裏話を含め、キャリア・年収アップを目指して外資ITへの転職を検討する上で気になるさまざまな情報を発信しています。
今後のキャリアプランの参考にしていただけたら嬉しいです。
”外資IT転職ドットコム”について
外資転職ドットコムは、日本国内のIT業界で働く全ての営業関連職の方に向けて、転職やキャリアの参考情報として外資系IT企業の実態をご紹介するブログです。本ブログは、管理人と複数の監修メンバーがそれぞれの体験と転職をすることで広げてきた各々の外資ITネットワークを通して収集した、企業の運営する転職系メディアでは紹介できない外資系IT企業の具体的な実態をご紹介しています。
監修メンバーは、それぞれが10年以上外資IT経験者のため、各々が大規模・中堅規模・小規模の企業を経験しており、外資転職ドットコムの内容は下記の外資系IT企業の中で複数の大・中・小規模の企業の内容を含みます。ぜひ、参考にしてみてください。(※全ての企業を含んでいる訳ではありません。)
IBM, Oracle, SAP, AWS, DELL, HP, Cisco, VMware, Lenovo, Microsoft, Salesforce, Google Cloud, Adobe, Opentext, Workday, SAS, Databricks, Snowflake, ZVC(Zoom), Splunk, Cloudflare, CrowdStrike, Okta, Akamai, servicenow, twilio
NTTデータの業界ランキングまとめ。本当にやばい?
卒業生の詳細に入る前に、まずはNTTデータが業界の中でどのような位置付けなのかについて振り返りましょう。
ココでは、SES初心者ナビさんの「SIerの年収・ホワイトランキング!IT企業100社を徹底調査」のデータをもとに紹介紹介させていただきます。
年収ランキング
NTTデータは、平均年収841万円で、SIerの年収ランキングで11位に位置づけられています。
ホワイトランキング
SIerのホワイトランキングでは、NTTデータは1位でした。
このランキングは、年収、売上高、離職率、残業時間、有給日数、勤続年数、評判の7つの項目を考慮して決定されます。
売上高ランキング
NTTデータは、売上高2兆3,186億円で、SIerの売上高ランキングで3位に位置づけられています。
有給取得率ランキング
NTTデータは、16.2日取得で、SIerの売上高ランキングで11位に位置づけられています。
NTTデータは、業界内での評価が非常に高いことが、各種ランキングからも明らかになっています。
特に、ホワイトランキングでの1位獲得は、企業としての働きやすさ、従業員の福利厚生、そして組織の健全性を示す重要な指標と言えます。このランキングは7つの項目を基に評価されており、それぞれの項目で高い評価を受けていることが伺えます。
一方で、年収や有給取得率のランキングでは中位という結果になっていますが、これは業界の平均や競合他社との比較を考慮すると、まだ向上の余地があるとも捉えられます。しかし、売上高ランキングでの3位という結果は、NTTデータの業界内での絶対的な存在感を示しています。
それでもNTTデータを辞めたい!
様々なランキングでバランスのとれた優良なSIerであるNTTデータを卒業した方々はNTTデータのどのようなところに不満を持っていたのでしょうか。
ここでは、転職会議、ライトハウス、Open Work、キャリコネに投稿されていたNTTデータについての口コミから「会社に対する不満」や「退職理由」を中心に数百の口コミをいくつかの項目にまとめました。
先輩たちが何に不安を感じ、不満に思ってNTTデータを辞めたのか、あなたの感じていることと照らし合わせてみてください。
ワークライフバランスの問題
口コミサイトでは、ワークライフバランスの問題は多くの社員からの共通の懸念として挙がっています。
一部のコメントでは、業務量の増加や締め切りのプレッシャーにより、定時退社が難しい状況が続いているとの声が確認されました。これにより、家族との時間やプライベートを大切にすることができず、日常生活においてもストレスが蓄積していることが伺えます。
また、企業がワークライフバランスの重要性を訴える一方で、実際の業務現場ではその理念が実践されていないとの指摘も散見されました。特に、一部の部署やプロジェクトでは連日の残業や休日出勤が常態化しているとの投稿もあり、これが社員のモチベーション低下を引き起こしている可能性が考えられます。
人材の流出やスキルの低下
口コミサイトを見ると、「人材の流出やスキルの低下」はNTTデータの大きな課題として浮き彫りになっています。
多くの社員が、特に経験豊富で技術的に優れた人材の退職が頻発しているとの懸念を示しています。この人材の流出は、プロジェクトの進行に遅れをもたらすだけでなく、新たに入社した社員の教育や研修の担当者が不足することで、全体のスキルレベルの低下を引き起こしているとの声も確認されました。
また、一部のコメントでは、経験者の流出により、業務のノウハウや技術的な知識が失われ、新しい社員の育成が難しくなっているとの投稿も見受けられました。
これらの状況は、企業の競争力を損なう可能性があり、長期的な視点での人材育成や定着策の導入が急募されている状況と言えるかもしれません。
給与や評価の問題
口コミサイトの投稿から、給与や評価のシステムに関する不満が多くの社員から挙げられていることが見て取れます。
一部の社員は、自らの業績や貢献度に見合った給与が受け取れていないと感じています。
特に、給与のアップの機会が限られていることや、実績と給与の間に明確な関連性が見られないとの指摘が多数ありました。これに関連して、評価の基準が不透明であるため、どのように業績を上げれば給与が上がるのかが不明確であるとの声も確認されました。
また、年功序列に基づく給与体系や評価制度がまだ色濃く存在しているとの指摘もあり、これが若手社員のモチベーション低下を招いている可能性が考えられます。
これらの給与や評価の問題は、社員のやる気や企業への帰属意識に大きく影響しており、企業としては給与体系や評価基準の見直しを進める必要があると言えるでしょう。
福利厚生の改悪
口コミサイトを見ると、「福利厚生の改悪」に関する懸念が数多く寄せられていることが分かります。
多くの社員が、過去に提供されていた福利厚生の一部が削減されたり、条件が厳しくなったりしているとの投稿が目立ちます。具体的には、健康診断の範囲縮小、社内の福利施設の利用制限、保養所やリゾート施設へのアクセスの制約などが挙げられています。
これに加え、福利厚生の提供内容に関する情報が十分に共有されていないとの声も多く、社員の間での不満や不信感が生じていることが伺えます。特に、新たに入社した社員に対して適切な情報が提供されていないため、企業への期待と実際の提供内容のギャップが生まれているとの指摘もありました。
役職や昇進に関する制度
口コミサイトによると、「役職や昇進に関する制度」への不満や疑問が多数投稿されています。
特に、昇進の過程や基準が不透明であるとの声が多く、どのような実績や業績が昇進のための評価に反映されるのかが明確ではないという懸念が浮かび上がっています。
また、一部の社員からは、昇進に関する評価が年功序列に依存しているとの指摘も見受けられ、実力主義の原則との乖離を感じているとの報告がありました。
さらに、役職に関連する報酬や待遇にも疑問の声が寄せられています。特定の役職に就いた際の給与アップや権限の拡大が不十分であると感じる社員もおり、役職の意義や価値を疑問視する傾向が見受けられます。
業務の過重や残業
口コミサイトによると、「業務の過重や残業」が多くの社員から深刻な懸念として投稿されています。
多くのコメントから、連日の残業や休日出勤が求められることが日常的であるとの声が見られました。
特に、締め切りに迫ったプロジェクトや人手不足の部署では、夜遅くまでの業務が常態化しており、社員の健康やプライベートの時間が犠牲になっているとの報告が多数見受けられます。
さらに、長時間の業務による体調不良やストレスの蓄積が、社員のモチベーション低下や離職を引き起こしている可能性が指摘されています。一部の社員からは、業務量の適切な調整や人員の配置についての企業の対応が不十分であるとの不満も寄せられています。
教育や研修の不足
口コミサイトによると、多くの社員が「教育や研修の不足」を指摘されていることが見て取れます。
具体的には、新入社員や異動した社員に対するOJT(On the Job Training)が不十分であるとの声が多く寄せられています。実際の業務に即した技術やノウハウを習得する機会が少なく、自ら試行錯誤しながら業務を進める状況が続いているとの報告も見受けられます。
また、外部の研修やセミナーへの参加機会が限られていることや、研修内容が現場の実情と合致していないとの不満も確認されました。これにより、社員のスキルアップやキャリアアップが難しくなっているとの懸念が浮かび上がっています。
コミュニケーションの難しさ
口コミサイトを見ていると、多くの社員が「コミュニケーションの難しさ」を体験していることが伺えます。
具体的には、部署間や上下関係の中での情報共有が不十分であるとの声が多数見受けられました。これにより、業務の進行に支障をきたす場面が頻発しているとの報告もあります。また、意思決定の過程や背景が透明でないため、現場の社員が方針や目的を理解し難いという懸念が浮かび上がっています。
さらに、社内のミーティングや会議においても、効果的なコミュニケーションが取れていないとの意見が多く、結果として重要な情報が伝わらない、または誤解が生じるケースが頻発しているとの指摘もありました。
社内の風土や文化
口コミサイトでは、「社内の風土や文化」に関する意見や感想が多く寄せられています。
多くの社員が、伝統的な企業文化や上下関係が色濃く残っているとの感じを持っています。これにより、若手社員や新しい意見を持つ社員が意見を発信しづらい環境が形成されているとの指摘があります。また、縦の関係性が強いため、横の連携や部門間の協力が難しく、効率的な業務進行に支障をきたしているとの声も確認されました。
一方で、企業の伝統や価値観を重んじる文化は、安定した経営やブランドの信頼性を保つ要因として評価される場面もあります。しかし、現代のビジネス環境の変化に対応するためには、柔軟な思考や新しい取り組みを受け入れる文化の醸成が求められるとの意見も多数確認されました。
会社の方針や経営の不安定さ
口コミサイトの投稿を見ると、多くの社員が「会社の方針や経営の不安定さ」に関する懸念を持っていることが伺えます。
具体的には、経営層の方針が頻繁に変わることや、方針の変更に伴う業務の方向性の不明瞭さが指摘されています。これにより、社員間の混乱やモチベーションの低下が生じているとの声も多く確認されました。また、経営状況の不透明さや未来への展望の不確実性も、社員の不安や離職の要因となっている可能性が示唆されています。
さらに、社内の意思決定の遅さや、決定された方針の具体的なアクションプランが不足しているとの指摘も見受けられました。これらの事象が、業務の効率や成果の質に影響を与えているとの懸念が報告されています。
NTTデータからの転職先、外資ITではこんなところ!
ビジネス系SNSのLinkedinでは、ユーザーの勤めてきた会社を見ることができます。
ここでは、Linkedinに「過去の勤務先」としてNTTデータを登録している方の公開されている経歴を参考に「NTTデータからの転職先」を紹介します。
Linkedinについて、ご存知でない方、使い方について知りたい方はこちらもご覧ください。

NTTデータから外資ITへの転職先
Linkedinを見ると、NTTデータ出身の方は外資IT大手から、勢いのあるスタートアップまで幅広く活躍していることがわかります。
一部の方の実際の経歴キャプチャを掲載させていただきますのでご覧ください。

















NTTデータからの転職先の中で、外資転職ドットコムの「外資IT研究特集」で紹介した企業もありますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。
外資ITの営業とエンジニアのお仕事
NTTデータからの転職先として外資ITに興味を持たれた方に向けて、外資ITの営業職とエンジニア系職種について、簡単に紹介させていただきます。
外資ITと日系ITの営業職の違い
日系IT企業では、営業は主に事務処理を担い、お客様常駐SEが案件をコントロールするケースが多いですが、外資IT企業では営業がビジネスをドライブし、長期的な関係構築までが営業の役割です。
また、外資IT企業ではOTE(100%達成時想定される年収)の30~40%がインセンティブで占められ、残りの 60-70% が固定給となります。一方、日系IT企業ではインセンティブ制度があまり一般的ではありません。
また、外資IT企業では営業活動のメソッドが体系化されており、再現性の高い営業活動が求められます。
これに対して、日系企業では営業メソッドは現場のハウツー中心で、定量的な目標(KPI)があっても、行動量の目標設定が多いです。

外資ITのエンジニア職の特徴
外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。
エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。
プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。
- プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
- ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。
外資ITのエンジニア職の特徴
外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。
エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。
プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。
- プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
- ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。
ポストセールスには、テクニカルサポートエンジニア、テクニカルアカウントマネージャー、カスタマーサクセスマネージャー、プロフェッショナルサービスの4つの職種があり、それぞれが顧客の成功を支援し、企業のビジネス成果を追求する役割を果たしています。
このように、外資系IT企業のエンジニア職は、技術的な知識だけでなく、営業活動を支援する役割も重要で、プリセールスとポストセールスの両方で活躍する機会があります。

NTTデータを辞めて、外資ITに挑戦したいけど不安・・・
日系企業から外資系へ転職することの心のハードルの高さは私も経験者なので理解しています。
真っ先によぎるのが「クビ」の話や「英語」の話、そしてやっぱり気になるのが「年収」の話。
外資転職ドットコムでは、私自身とアドバイザーの過去の経験を踏まえて「外資転職にチャレンジする前に知っていれば安心できたのに」という内容をまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。


具体的に、クビ、英語、年収について知りたい方はこちらもおすすめです。



年収交渉で損をしないためにも、NTTデータなどの優良SIerからの外資IT転職は転職エージェントを使うことが必須!
外資系への転職で最も重要なプロセスの一つが「年収の交渉」です。
外資系で何度も転職を経験すると、年収交渉も自分でできるようになりますが、初めての転職ではなかなか難しいものです。
交渉を切り出すタイミングや話の持っていき方など、様々なノウハウがそこにはあるからです。
外資転職ドットコムでも年収交渉について紹介している記事はありますが、相当自信がない限りは、転職エージェントに任せるのがいいです。

特に、外資系企業と比較すると日系企業の年収はかなり低いので、交渉をしないと転職して入社した後に自分だけ周りと比較してかなり年収が低い、なんてことになりかねません。
外資系IT企業からするとSIer卒業生は喉から手が出るほど欲しい人材ですが、まずは低めの年収が提示されます。
そこから交渉ができずに入社してから後悔している人を私は何人も見てきたので、初めての外資転職は転職エージェントを使って戦略的に進めることを強くお勧めします。
