富士通エフサス(Fsas)を辞めたい！何が”やばい”？転職先はどんなところが？年収は上がる？富士通エフサスの卒業生を調査！【SIer転職先特集】

外資系IT企業では多くのJTC/日系企業卒業生が活躍しています。特に多いのがSIer出身者です。

SIerはその事業の特性上、外資ITの製品を含む幅広い製品を取り扱っているので、外資系IT企業は「即戦力」として好んでSIer出身者を採用しています。

SIer卒業生特集、今回は富士通エフサス(Fsas)の卒業生の転職先を見てみましょう。

まずは、卒業生が富士通エフサスのどんなところに不満を持って退職を決めたのか、複数の口コミサイトの調査を踏まえて紹介し、その後、外資ITのほとんどの社員が使っているビジネスSNSのLinkedIn上で調査して富士通エフサス出身者がどのような外資系IT企業で活躍しているのかを紹介します。

富士通エフサス(Fsas)の業界ランキングまとめ。もしかしたら勝ち組？本当に辞めたい？

卒業生の詳細に入る前に、まずは富士通エフサス(Fsas)が業界の中でどのような位置付けなのかについて振り返りましょう。

改めて見返すことで、辞めたい！という気持ちも落ち着くかもしれません。

ココでは、SES初心者ナビさんの「SIerの年収・ホワイトランキング！IT企業100社を徹底調査」のデータをもとに紹介紹介させていただきます。

年収ランキング

富士通エフサス(Fsas)は、平均年収817万円で、SIerの年収ランキングで16位となっています。

ホワイトランキング

SIerのホワイトランキングでは、富士通エフサス(Fsas)は30位に位置づけられています。このランキングは、年収、売上高、離職率、残業時間、有給日数、勤続年数、評判の7つの項目を考慮して決定されます。

売上高ランキング

富士通エフサス(Fsas)は、売上高2,630億円で、SIerの売上高ランキングで15位に位置づけられています。

SIer有給取得率ランキング

富士通エフサス(Fsas)の優柔取得日数は13.7日と業界27位に位置付けられています。

SIer勤続年数ランキング

富士通エフサス(Fsas)の勤続年数は21.7年と業界3位に位置付けられています。

それでもを 富士通エフサス(Fsas)を辞めたい！

様々なランキングで上位に入る優良なSIerである富士通エフサス(Fsas)を卒業した方々はFsasのどのようなところに不満を持っていたのでしょうか。

ここでは、転職会議、ライトハウス、Open Work、キャリコネに投稿されていたFsasについての口コミから「会社に対する不満」や「退職理由」を中心に数百の口コミをいくつかの項目にまとめました。

先輩たちが何に不安を感じ、不満に思ってFsasを辞めたのか、あなたの感じていることと照らし合わせてみてください。

キャリアパスと昇進機会

口コミによれば、キャリアパスと昇進機会については賛否が分かれています。

一部の社員は、自分自身の成長やスキル向上に寄与するプロジェクトや仕事に参加できると評価しています。しかし、多くの社員は、明確なキャリアパスが設定されていないと感じ、将来に対する不安を投稿しています。

特に、長期在籍者や中堅社員からは、昇進機会が少ないという不満が多く寄せられています。これが結果として、モチベーションの低下や業績への影響をもたらしているとのことです。

また、社内での昇進やキャリアアップは、業績や数値目標に大きく依存しているとの意見もあります。これが、社員が短期的な成果を優先し、長期的な成長やスキルの獲得が疎かにされる傾向があると指摘されています。

さらに、若手社員や新入社員に対するキャリアサポートも不十分であると感じる声が多いです。明確なトレーニングプログラムやメンタリングが不足しており、自分自身で道を切り開かなければならないという状況が続いているとのことです。

ライフワークバランス

口コミにとると、多くの従業員がプライベートと業務のバランスに不満を感じているようです。

具体的には、多くの案件を一人でこなさなければならず、それがプライベートの時間を削っているとの声が多くみられます。この状況は、特に期末や締め切りが近い時期に顕著であり、その結果として仕事の品質低下への懸念も指摘されています。

加えて、高い稼働率が求められる文化があり、これが長時間労働や休日出勤を促しているようです。その影響で、健康面や家庭生活にも悪影響を及ぼしており、精神的なストレスが高まっていると感じる従業員も少なくないそうです。

一方で、会社側はワークライフバランスの重要性を認識しているようで、最近では有給休暇の取得がやや容易になったとの報告もあります。しかし、この改善もまだ十分とは言えず、特に若手や中堅社員からは「もっと根本的な改善が必要」との口コミもあります。

社内管理業務の多さと複雑性

口コミによれば、社内管理業務の多さと複雑性が大きな問題とされています。

多くの社員が、報告書作成や会議、業務連絡などの管理業務が増えていると感じており、これが本来の業務時間を侵食しているとの意見が多数あります。特に、新しいプロジェクトが始まる際や経営層からの指示が変わると、それに伴う手続きやフォーマットの変更が頻繁に行われ、その都度、社員が適応しなければならない状況が生まれてるそうです。

また、社内システムの不便さや使いづらさも指摘されています。複数のシステムを使い分けなければならない、あるいはシステムが頻繁に更新され、使い方が変わることで、業務効率が損なわれているとの声もあります。

このような複雑な管理業務が原因で、社員間のコミュニケーションも悪化しているようです。

必要以上に長い会議や、明確でない指示によって、業務の進行が遅れるケースが多く、その結果、プロジェクトの遅延や品質の低下が起きていると感じられています。

スキルアップが難しい

口コミによると、スキルアップが困難な環境と感じる社員が多いようです。

多くの社員は、日々の業務が忙しすぎて新しいスキルを身につける時間が確保できないと指摘しています。また、研修プログラムが不足しているか、あっても実務に直結しない内容であるため、なかなかスキルアップが難しいとの意見が多いです。

特に、技術職や専門職の社員からは、業界の最新の知識や技術に触れる機会が少ないと不満が寄せられています。このような状況は、社員が自ら外部の研修やセミナーに参加することで補完しなければならず、その結果として、個々の社員による自主的なスキルアップが求められています。

一方で、中途採用の社員からは、「入社後のOJT（On the Job Training）が不十分」という意見も見られます。これは新入社員だけでなく、中途採用者にとってもスキルアップの障害となっているとのことです。

更に、上司やマネージャーからのサポートが不足していると感じる社員もいます。具体的には、成果を出すためには何をすれば良いのか、どのようにスキルを向上させればよいのかについての明確なガイダンスがないと感じている方もいるそうです。

売り上げ目標金額と業務量

口コミによると、売り上げの目標金額と業務量に関する不満が多く見られます。

設定される目標金額が高すぎるため、それに見合う業務量をこなすことが難しいという声が多数あります。この状況は、特に営業職や成果主義の強い部署で顕著であり、そういった部署では、目標に対するプレッシャーが非常に高いと指摘されています。

更に、高い目標金額に追われるあいだ、品質が犠牲になるケースも口コミでは投稿されています。時間とリソースが限られている中で、多くの仕事をこなさなければならないため、詳細な確認作業や品質管理がおろそかになることが多いとの意見があります。

一方で、目標金額に到達するための具体的な指針やサポートが不足しているとも言われています。社員が自分で戦略を考え、実行しなければならない場合が多く、これが更なる負担となっています。

また、目標金額と業務量の不均衡は、社員間での競争を助長する一因ともなっています。目標達成のためには個々の成績が重視される文化があり、その結果、チームワークが犠牲になることもあるとのことです。

社内コミュニケーションと人間関係

口コミによると、社内コミュニケーションと人間関係は複雑な状況にあるようです。

一部の社員は、オープンなコミュニケーションが行われていると評価していますが、一方で、情報共有が不十分であると感じてる声も多くみられました。特に、上層部からのコミュニケーションが不足しているとの声が多く、社員は方針や計画について不明確な点が多いと投稿されています。

このような情報の不透明性は、社員間の信頼を損なってしまっているようで、何が評価され、何が求められているのかが不明確なため、社員同士の競争心が高まり、これが健全なチームワークに影響を与えているようです。

また、部署やチーム内での人間関係にも問題があるそうです。特に、新人や若手社員が古参社員から厳しい扱いを受けるケースがあるとのことです。これが原因で、社内の雰囲気が重くなる場合があり、その結果として業績にも悪影響を与えているとの口コミも見られました。

さらに、多忙な業務環境が社内コミュニケーションをさらに困難にしているとのことで、残業や業務量の多さから、社員同士でのコミュニケーションがおろそかになり、誤解やトラブルが生じやすい状況が続いているとの懸念も上がっています。

社内のストレス

口コミによれば、社内のストレスが大きな懸念事項となっているようです。

多くの社員が高いプレッシャーと緊張感の中で働いており、これが過労やストレスの増加につながっています。特に期末やプロジェクトの締め切り時には、残業が増える傾向があり、それがワークライフバランスを崩しているとのことです。

また、ストレスの原因として、業務量や責任の不均衡、不明確な評価基準、社内の人間関係などが挙げられています。これらの要因が組み合わさることで、社員の精神的健康に悪影響を与え、長期的なパフォーマンスの低下を招いているとの口コミも見られました。

加えて、多くの社員がストレス対策としてのサポートが不足していると感じています。会社側からの心理的サポートや健康管理のプログラムが不十分であり、自らの手段でストレスを管理しなければならない状況が続いているそうです。

人間関係と社内文化

口コミによれば、人間関係と社内文化に対する評価はさまざまです。

一部の社員は、オープンなコミュニケーションと助け合いの精神が根付いていると感じています。しかし、他には、部署やチームによっては、人間関係のトラブルやコミュニケーション不足が問題となっているようです。

特に、上司と部下、または先輩と後輩の関係において、明確な指導やフィードバックが不足しているという意見が多く見られます。これが、業績や仕事の質にも影響を与えているとの懸念も上がっていました。

社内文化に関しても、一部の社員はイノベーションを推進する風土があると評価していますが、その一方で、古い制度や習慣が根強く残っているとの声もあります。

また、多くの社員が社内のダイバーシティとインクルージョンに関して改善の余地があると指摘しています。特に、性別や年齢、国籍などで偏見が存在すると感じる社員が少なくありません。

その上で、社内イベントやチームビルディング活動も十分に行われていないとの声も多いです。このような活動が不足することで、社員同士のつながりや信頼関係の構築が難しく、それがさらにコミュニケーションの障害となっているとのことです。

オフィス環境と設備

口コミによれば、オフィス環境と設備には様々な意見が寄せられています。

一部の社員は、オフィスが綺麗で設備も整っていると評価しています。特に、静かな作業環境や最新の技術設備が提供されている場合、効率的に仕事ができると感じています。

しかし、反対に狭いオフィス空間や古い設備に不満を持つ社員も多くいます。これが作業効率を低下させているとの指摘もあります。

さらに、オフィスの立地についても意見が分かれています。交通の便が良い場所にあるオフィスと、そうでない場所にあるオフィスとで、社員のストレスレベルが変わる可能性があります。

加えて、オフィス内での対人関係やチームの雰囲気もオフィス環境に影響を与えています。働きやすい環境を作るためには、これらの人間関係も考慮に入れる必要があります。

特に、オフィス内のレイアウトやデスクの配置についても改善の余地があると指摘されています。

富士通エフサス(Fsas)からの転職先、外資ITはこんなところ！

ビジネス系SNSのLinkedinでは、ユーザーの勤めてきた会社を見ることができます。

ここでは、Linkedinに「過去の勤務先」として富士通エフサス(Fsas)を登録している方の公開されている経歴を参考に富士通エフサス(Fsas)からの転職先」を紹介します。

Linkedinについて、ご存知でない方、使い方について知りたい方はこちらもご覧ください。

富士通エフサス(Fsas)から外資ITへの転職先

Linkedinを見ると、富士通エフサス出身の方は外資IT大手で活躍されている方が多いことが伺えます。

一部の方の実際の経歴キャプチャを掲載させていただきますのでご覧ください。

富士通エフサスからの転職先の中で、外資転職ドットコムの「外資IT研究特集」で紹介した企業もありますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。

外資ITの営業とエンジニアのお仕事

富士通エフサスからの転職先として外資ITに興味を持たれた方に向けて、外資ITの営業職とエンジニア系職種について、簡単に紹介させていただきます。

外資ITと日系ITの営業職の違い

日系IT企業では、営業は主に事務処理を担い、お客様常駐SEが案件をコントロールするケースが多いですが、外資IT企業では営業がビジネスをドライブし、長期的な関係構築までが営業の役割です。

また、外資IT企業ではOTE(100%達成時想定される年収)の30~40%がインセンティブで占められ、残りの 60-70% が固定給となります。一方、日系IT企業ではインセンティブ制度があまり一般的ではありません。

また、外資IT企業では営業活動のメソッドが体系化されており、再現性の高い営業活動が求められます。

これに対して、日系企業では営業メソッドは現場のハウツー中心で、定量的な目標(KPI)があっても、行動量の目標設定が多いです。

外資ITのエンジニア職の特徴

外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。

エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。

プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。

• プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
• ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。

ポストセールスには、テクニカルサポートエンジニア、テクニカルアカウントマネージャー、カスタマーサクセスマネージャー、プロフェッショナルサービスの4つの職種があり、それぞれが顧客の成功を支援し、企業のビジネス成果を追求する役割を果たしています。

このように、外資系IT企業のエンジニア職は、技術的な知識だけでなく、営業活動を支援する役割も重要で、プリセールスとポストセールスの両方で活躍する機会があります。

富士通エフサスを辞めて、外資ITに挑戦したいけど不安・・・

日系企業から外資系へ転職することの心のハードルの高さは私も経験者なので理解しています。

真っ先によぎるのが「クビ」の話や「英語」の話、そしてやっぱり気になるのが「年収」の話。

外資転職ドットコムでは、私自身とアドバイザーの過去の経験を踏まえて「外資転職にチャレンジする前に知っていれば安心できたのに」という内容をまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。

具体的に、クビ、英語、年収について知りたい方はこちらもおすすめです。

年収交渉で損をしないためにも、富士通エフサス(Fsas)などの優良SIerからの外資IT転職は転職エージェントを使うことが必須！

外資系への転職で最も重要なプロセスの一つが「年収の交渉」です。

外資系で何度も転職を経験すると、年収交渉も自分でできるようになりますが、初めての転職ではなかなか難しいものです。

交渉を切り出すタイミングや話の持っていき方など、様々なノウハウがそこにはあるからです。

外資転職ドットコムでも年収交渉について紹介している記事はありますが、相当自信がない限りは、転職エージェントに任せるのがいいです。

特に、外資系企業と比較すると日系企業の年収はかなり低いので、交渉をしないと転職して入社した後に自分だけ周りと比較してかなり年収が低い、なんてことになりかねません。

外資系IT企業からするとSIer卒業生は喉から手が出るほど欲しい人材ですが、まずは低めの年収が提示されます。

そこから交渉ができずに入社してから後悔している人を私は何人も見てきたので、初めての外資転職は転職エージェントを使って戦略的に進めることを強くお勧めします。