辞めたい！NEC（日本電気）からの転職先は？何がやばい？年収は上がる？NEC卒業生を調査！【SIer転職先特集】

外資系IT企業では多くのJTC/日系企業卒業生が活躍しています。特に多いのがSIer出身者です。

SIerはその事業の特性上、外資ITの製品を含む幅広い製品を取り扱っているので、外資系IT企業は「即戦力」として好んでSIer出身者を採用しています。

SIer卒業生特集、今回はNEC（日本電気）の卒業生の転職先を見てみましょう。

まずは、卒業生がNECのどんなところに不満を持って退職を決めたのか、複数の口コミサイトの調査を踏まえて紹介し、その後、外資ITのほとんどの社員が使っているビジネスSNSのLinkedIn上で調査してNEC出身者がどのような外資系IT企業で活躍しているのかを紹介します。

NECの業界ランキングまとめ。もしかしたら勝ち組？本当にやばい？

卒業生の詳細に入る前に、まずはNECが業界の中でどのような位置付けなのかについて振り返りましょう。

改めて見返すことで、辞めたい！という気持ちも落ち着くかもしれません。

ココでは、SES初心者ナビさんの「SIerの年収・ホワイトランキング！IT企業100社を徹底調査」のデータをもとに紹介紹介させていただきます。

年収ランキング

NECは、平均年収863万円でSIer年収ランキングで8位となっています。

ホワイトランキング

SIerのホワイトランキングでは、NECは12位に位置づけられています。このランキングは、年収、売上高、離職率、残業時間、有給日数、勤続年数、評判の7つの項目を考慮して決定されます。

売り上げランキング

NECは、売上高2兆9,940億円で、SIerの売上高ランキングで堂々の第2位です。

離職率ランキング

“新卒3年以内の離職率が少ないSIerランキング”において、NECは離職率8.7%と第22位となっています。

勤続年数ランキング

NECは、平均勤続年数が18.9年とSIer勤続年数ランキングで10位となっています。

それでもNECを辞めたい！

様々なランキングで上位に入る優良なSIerであるNECを卒業した方々はNECのどのようなところに不満を持っていたのでしょうか。

ここでは、転職会議、ライトハウス、Open Work、キャリコネに投稿されていたNECについての口コミから「会社に対する不満」や「退職理由」を中心に数百の口コミをいくつかの項目にまとめました。

先輩たちが何に不安を感じ、不満に思ってNECを辞めたのか、あなたの感じていることと照らし合わせてみてください。

＊ここでの内容は、多くの過去の投稿も参考にしているので、現在は解消されている可能性もありますのでご留意ください＊

給与と待遇の不満

口コミサイトによると、「給与と待遇の不満」が多くの従業員にとって退職の一因となっているようです。

従業員の間で共通して指摘されているのは、給与水準の低さや昇給の少なさです。

業界平均と比較して低い給与に対する不満や、労働の対価としての給与が不十分であるという投稿も多いです。

また、給与以外の待遇面でも不満がコメントされています。

例えば、福利厚生の不足や、ボーナス支給の問題、健康保険や退職金制度などの福利厚生に関する不満が多く見られます。特に、福利厚生に不満を感じる従業員が多いことが伺えます。

さらに、給与や待遇の透明性の欠如も、従業員の不満の原因として挙げられています。

昇給の基準が不明確であったり、評価システムの公平性に疑問を抱いている従業員も多く、これが給与に関する不満につながっているようです。

これらの問題は、従業員のモチベーションや職場への影響を及ぼしているようです。

キャリア成長

口コミサイトによると、キャリアパスの不明瞭さや成長の機会の欠如が、退職の大きな要因となっていることが見て取れます。

特に、自身のスキルや経験を活かせる場が限られていると感じる従業員が多いようです。

そのため、自己実現やキャリアアップを目指す者にとっては、外部への転職が魅力的な選択肢となっているようです。

また、一部の従業員は、会社が提供するキャリア開発の機会に満足していないことを嘆いています。

具体的には、研修プログラムの不足やメンターシップの欠如が挙げられており、これらが自己成長の障壁となっている様子が伺えます。

さらに、昇進の機会が限られていることや、評価システムの透明性の欠如も、不満の原因として多くの従業員から言及されています。

多くの方が自身のキャリアをより積極的に形成し、成長させるために新たな職場を求めているようです。

ワークライフバランスの課題

口コミによれば、「ワークライフバランスの課題」は多くの従業員にとって重要な退職理由の一つとなっています。

多くのコメントは、長時間労働や過度な業務負担によってプライベートの時間が削減されていることを指摘しています。

特に、仕事と私生活のバランスを取ることが困難であると感じる従業員が多く、これがストレスや疲労の蓄積につながっている様子が伺えます。

また、一部の従業員は、休暇取得の困難さや残業の多さを退職理由として挙げています。

これらの状況は、従業員の健康や幸福感に悪影響を及ぼすと同時に、職場のモチベーションの低下や生産性の減少にも繋がっているようです。

特に、家庭を持つ従業員や子育て中の従業員にとっては、仕事と家庭生活のバランスが特に重要な課題となっているようです。

一方で、ワークライフバランスを重視する企業文化の必要性について言及する声も見受けられます。

例えば、フレキシブルな勤務時間の導入やリモートワークの推進など、より柔軟な労働環境を求める従業員が多数存在することが分かります。

組織文化と職場環境

口コミによると、「組織文化と職場環境」に関する不満も多くの従業員によって指摘されています。

職場の雰囲気や組織の風土に満足していない従業員が多くコメントをされています。

特に、上下関係が厳格であったり、意見が言いにくい風土があったりすることが、職場のストレスの一因となっているようです。

また、組織内のコミュニケーションの問題や情報共有の不足についても不満を投稿されています。

これらの問題は、チームワークの効率や業務の進行に影響を及ぼし、結果的に職場の生産性や従業員のモチベーションに悪影響を与えているようです。

さらに、部署間の壁やサイロ化された組織構造が、全体としての協力やイノベーションの阻害要因となっていることも指摘されています。

一部の従業員は、職場の多様性や包摂性に関する問題も指摘しています。

多様なバックグラウンドを持つ従業員が受け入れられにくい環境や、特定のグループに対する偏見が存在することが、職場の快適さや個人の成長に影響を与えていると感じられています。

将来性と安定性の懸念

口コミによると、「将来性と安定性の懸念」は多くの従業員が抱える重要な問題であり、これが退職の決定的な理由となっていることもあるようです。

従業員の中には、企業の将来的なビジョンや方向性に対する不確実性を感じており、これがキャリアの不安やモチベーションの低下につながっているようです。

特に、市場や業界内での競争力の低下、技術革新への対応不足、経営戦略の不明瞭さなどが懸念事項として挙げられています。

また、企業の財務安定性や経営の透明性に関する問題も、従業員の退職理由として頻繁に言及されています。

経済的な不安定さや将来の職場の安全性についての疑問は、特に若手や中堅の従業員にとって大きな懸念材料となっていることが分かります。

さらに、組織の成長や発展の機会が限られていると感じる従業員も多く、これがキャリアの成長機会に影響を与えているとされています。

これらの懸念は、従業員が安定した職場環境と明確なキャリアパスを求めていることを示しています。

不確実な将来性や経営の不透明さは、従業員の職場への忠誠心や長期的なコミットメントに影響を与え、結果として退職に至るケースが多いことが伺えます。

不透明な役職と昇進

口コミによると、「不透明な役職と昇進」が多くの従業員の退職理由の一つとして挙げられています。

従業員からは、昇進の機会が限られている、または昇進プロセスが透明性を欠いているという不満が多数見られます。

特に、実力や成果よりも年齢や勤続年数が昇進の主要な決定要因となっていることに対する不満が強く、これがモチベーションの低下につながっている様子が伺えます。

加えて、役職に関連する問題も退職の要因として頻繁に言及されています。

例えば、役職に見合った責任や権限が与えられていない、役職定年制度によるキャリアの停滞、または役職に伴う過剰な負担やストレスなどが問題視されています。

これらの状況は、従業員のキャリアに対する期待と実際の職場環境との間にギャップを生み出し、職場に対する不満の原因となっているようです。

このような昇進や役職に関連する問題は、従業員のキャリア成長に対する意欲の低下や、他の職場での機会を模索する動機となっています。

特に、若手や中堅の従業員にとっては、自身のスキルや能力を十分に発揮できる機会が限られることが、キャリアの展望に対する重大な懸念となっていることが分かります。

結果として、「役職と昇進の制約」に関する口コミは、従業員がキャリア成長の機会を重視しており、その不満が退職の重要な要因となっていることを示しています。

職場の対人関係

口コミによると、「人間関係と職場の対人関係」が多くの従業員の退職理由の一つとして挙げられています。

従業員からは、職場の人間関係に関するストレスや対人関係の問題が頻繁に言及されており、これが職場の雰囲気や個人のモチベーションに悪影響を及ぼしていることが分かります。

特に、上司や同僚との関係に関する不満や、職場のコミュニケーションの問題が主要な要因となっているようです。

従業員からは、企業がこれらの問題に対して十分に対応していないという不満も投稿されており、職場の対人関係に対する懸念が退職の大きな動機となっているようです。

このような人間関係の問題は、従業員のキャリア成長や職場での生産性にも悪影響を与えています。

特に、チームワークや協力関係の構築が困難な環境は、プロジェクトの進行や目標達成にも影響を及ぼしています。

仕事の内容と変化への対応

口コミによると、「仕事の内容と変化への対応」は多くの従業員にとって重要な退職理由の一つです。

従業員からは、仕事内容の変化や新しい業務への適応に関するストレスが頻繁に言及されています。

特に、急激な業務の変更や、未経験の分野への異動など、適切なサポートやトレーニングが提供されずに新しい役割を担うことを求められる状況が、不安や不満の原因となっているようです。

加えて、技術革新や市場の変化に伴う業務の変化に対する企業の対応が不十分であると感じる従業員もいます。

これは、職場での役割や責任の明確さが欠けていること、または変化に対応するための研修や教育機会の不足が原因であるとされています。

このような状況は、従業員の仕事への自信や職場での達成感に悪影響を及ぼし、職場に対する満足度を低下させています。

また、仕事の内容が単調で挑戦的でない、または自身のスキルセットやキャリア目標と合致しないと感じる従業員もいることが明らかになりました。

このような状況は、キャリア成長や専門性の向上に対する従業員の期待と一致せず、他の職場での機会を探す動機となっています。

結果として、「仕事の内容と変化への対応」に関する口コミは、従業員が自身の仕事に対して高い関心を持っており、仕事の内容や変化に対する不満が退職の重要な要因となっていることを示しています。

健康とストレスの問題

口コミによると、「健康とストレスの問題」が退職の重要な理由となっていることもあるようです。

多くの従業員は、職場での高いストレスレベルや長時間労働が自身の健康に悪影響を及ぼしていると感じています。

特に、過度な労働負担や厳しい期限、職場の圧力が精神的な疲労やストレスを引き起こし、これが健康問題につながっているとの投稿が多数あります。

また、職場の環境や条件が身体的な健康を害する原因となっているケースもあります。

例えば、労働条件の悪さ、適切な休憩の不足、または過度な身体的負担を伴う作業が、従業員の健康に影響を与えています。

これらの問題は、長期的な健康障害や職場でのパフォーマンスの低下につながり、従業員の仕事への満足度にも悪影響を及ぼしています。

さらに、職場のストレスがプライベートな生活にも影響を与えているという声も多く、仕事と個人生活のバランスを取ることが困難であるとの意見が散見されます。

これは、仕事のストレスが家庭生活や個人の趣味、社会生活にまで悪影響を及ぼし、全体的な生活の質を低下させる要因となっています。

生活環境の変化

口コミによると、「生活環境の変化」が多くの従業員の退職理由の一つであることが伺えます。

従業員からは、家庭の事情、健康上の理由、あるいはライフスタイルの変化など、個人的な理由による退職の決断が投稿されています。

これらの理由は、職場の状況とは直接関係がなく、個人の生活に起因するものであり、従業員のキャリア選択に大きな影響を与えています。

例えば、家族の健康問題や子育て、配偶者の転勤などの家庭環境の変化が、退職を決意する重要な要因となっているケースがあります。

また、自身の健康問題や介護の必要性など、個人的な健康状態の変化も、仕事を続けることが困難になる理由として挙げられています。

さらに、ライフスタイルの変化や個人的な目標の変更に伴い、キャリアの方向性を見直す従業員もいます。

これには、異業種への転職、独立や起業、あるいは学業への復帰など、様々な形態が含まれます。

これらの決断は、従業員が自身の人生の目標や価値観に合った選択をする過程で生じるものです。

NECからの転職先、外資ITはこんなところ！

ビジネス系SNSのLinkedinでは、ユーザーの勤めてきた会社を見ることができます。

ここでは、Linkedinに「過去の勤務先」としてNECを登録している方の公開されている経歴を参考に「NECからの転職先」を紹介します。

Linkedinについて、ご存知でない方、使い方について知りたい方はこちらもご覧ください。

NECから外資ITへの転職先

Linkedinを見ると、NEC出身の方は大手の外資系IT企業で活躍されていることが見て取れます。

一部の方の実際の経歴キャプチャを掲載させていただきますのでご覧ください。

NECからの転職先の中で、外資転職ドットコムの「外資IT研究特集」で紹介した企業もありますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。

外資ITの営業とエンジニアのお仕事

NECからの転職先として外資ITに興味を持たれた方に向けて、外資ITの営業職とエンジニア系職種について、簡単に紹介させていただきます。

外資ITと日系ITの営業職の違い

日系IT企業では、営業は主に事務処理を担い、お客様常駐SEが案件をコントロールするケースが多いですが、外資IT企業では営業がビジネスをドライブし、長期的な関係構築までが営業の役割です。

また、外資IT企業ではOTE(100%達成時想定される年収)の30~40%がインセンティブで占められ、残りの 60-70% が固定給となります。一方、日系IT企業ではインセンティブ制度があまり一般的ではありません。

また、外資IT企業では営業活動のメソッドが体系化されており、再現性の高い営業活動が求められます。

これに対して、日系企業では営業メソッドは現場のハウツー中心で、定量的な目標(KPI)があっても、行動量の目標設定が多いです。

外資ITのエンジニア職の特徴

外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。

エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。

プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。

• プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
• ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。

ポストセールスには、テクニカルサポートエンジニア、テクニカルアカウントマネージャー、カスタマーサクセスマネージャー、プロフェッショナルサービスの4つの職種があり、それぞれが顧客の成功を支援し、企業のビジネス成果を追求する役割を果たしています。

このように、外資系IT企業のエンジニア職は、技術的な知識だけでなく、営業活動を支援する役割も重要で、プリセールスとポストセールスの両方で活躍する機会があります。

NECを辞めて、外資ITに挑戦したいけど不安・・・

日系企業から外資系へ転職することの心のハードルの高さは私も経験者なので理解しています。

真っ先によぎるのが「クビ」の話や「英語」の話、そしてやっぱり気になるのが「年収」の話。

外資転職ドットコムでは、私自身とアドバイザーの過去の経験を踏まえて「外資転職にチャレンジする前に知っていれば安心できたのに」という内容をまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。

具体的に、クビ、英語、年収について知りたい方はこちらもおすすめです。

年収交渉で損をしないためにも、NECなどの優良SIerからの外資IT転職は転職エージェントを使うことが必須！

外資系への転職で最も重要なプロセスの一つが「年収の交渉」です。

外資系で何度も転職を経験すると、年収交渉も自分でできるようになりますが、初めての転職ではなかなか難しいものです。

交渉を切り出すタイミングや話の持っていき方など、様々なノウハウがそこにはあるからです。

外資転職ドットコムでも年収交渉について紹介している記事はありますが、相当自信がない限りは、転職エージェントに任せるのがいいです。

特に、外資系企業と比較すると日系企業の年収はかなり低いので、交渉をしないと転職して入社した後に自分だけ周りと比較してかなり年収が低い、なんてことになりかねません。

外資系IT企業からするとSIer卒業生は喉から手が出るほど欲しい人材ですが、まずは低めの年収が提示されます。

そこから交渉ができずに入社してから後悔している人を私は何人も見てきたので、初めての外資転職は転職エージェントを使って戦略的に進めることを強くお勧めします。