転職したい！ネットワンシステムズ は何が”やばい”？辞めたいけど転職先は？ネットワンシステムズ卒業生を調査！【SIer転職先特集】

外資系IT企業では多くのJTC/日系企業卒業生が活躍しています。特に多いのがSIer出身者です。

SIerはその事業の特性上、外資ITの製品を含む幅広い製品を取り扱っているので、外資系IT企業は「即戦力」として好んでSIer出身者を採用しています。

SIer卒業生特集、今回はネットワンシステムズの卒業生の転職先を見てみましょう。

まずは、卒業生がネットワンシステムズのどんなところに不満を持って退職を決めたのか、複数の口コミサイトの調査を踏まえて紹介し、その後、外資ITのほとんどの社員が使っているビジネスSNSのLinkedIn上で調査してネットワンシステムズ出身者がどのような外資系IT企業で活躍しているのかを紹介します。

ネットワンシステムズの業界ランキングまとめ。もしかしたら勝ち組？本当にやばい？

卒業生の詳細に入る前に、まずはネットワンシステムズが業界の中でどのような位置付けなのかについて振り返りましょう。

改めて見返すことで、辞めたい！という気持ちも落ち着くかもしれません。

ココでは、SES初心者ナビさんの「SIerの年収・ホワイトランキング！IT企業100社を徹底調査」のデータをもとに紹介紹介させていただきます。

年収ランキング

ネットワンシステムズは、平均年収825万円で、SIerの年収ランキングで13位となっています。

ホワイトランキング

SIerのホワイトランキングでは、ネットワンシステムズは43位に位置づけられています。このランキングは、年収、売上高、離職率、残業時間、有給日数、勤続年数、評判の7つの項目を考慮して決定されます。

売上高ランキング

ネットワンシステムズは、売上高2,021億円で、SIerの売上高ランキングで19位に位置づけられています。

それでもネットワンシステムズを辞めたい！

様々なランキングで上位に入る優良なSIerであるネットワンシステムズを卒業した方々はネットワンシステムズのどのようなところに不満を持っていたのでしょうか。

ここでは、転職会議、ライトハウス、Open Work、キャリコネに投稿されていたネットワンシステムズについての口コミから「会社に対する不満」や「退職理由」を中心に数百の口コミをいくつかの項目にまとめました。

先輩たちが何に不安を感じ、不満に思ってネットワンシステムズを辞めたのか、あなたの感じていることと照らし合わせてみてください。

キャリアと成長

多くの社員が「高いスキルを持っているが、それに見合う収入が得られない」と感じています。特に、テクニカルな方面にシフトしたいと考えている社員も多く、現在の業務内容ではそのような成長が難しいと指摘しています。

また、「キャリアパスが年度ごとに変わる」という問題もあり、これが待遇面にも影響を与えています。社員が自分自身で将来のプランを描く際に、会社の人事制度や方針が不安定であると感じるケースが多いようです。

さらに、「自分の成長や業務の方向性と会社としての方針がミスマッチしている」という意見も多く見られます。これは、社員が自身のスキルセットやキャリア目標に対して、会社が提供する機会が不十分であると感じていることを示しています。

一方で、スキルが成熟してキャリアが進むと、「既存顧客のお守り業務が多くなり、新たな成長機会が少なくなる」と感じる社員もいます。これは、高度なスキルを持つ社員でも、会社の業務内容がそのスキルを十分に活かせない場合があることを示しています。

新たな目標への挑戦

口コミによると、「新しい仕事や大事な目標」が退職の一因として増えているようです。

具体的には、新しいプロジェクトや異なる組織でのチャンスが見つかると、社員はその新しい機会に挑戦することを選ぶ傾向が強いようです。

この傾向の背景には、既存の業務が多忙で自己成長のスペースが確保できないという問題が潜んでいるようです。

その結果、社員が外部で新しいスキルを磨いたり、自分のキャリアを積極的に育成できる場が見つかると、それに飛びついてしまう傾向があるとのことです。

さらに、社内で扱うプロジェクトや業務の優先度が低いと感じると、社員は自分の将来に不安を感じ、それが退職を後押しする場合が多いです。逆に、高い優先度を持つプロジェクトに参加できるチャンスが増えれば、社員は会社に留まる意欲を高めるようです。

また、新しい職場で得られる報酬が高かったり、労働環境が良いといった、より魅力的な条件が揃っている場合も、社員が新しい仕事を選ぶ大きな要因となっています。

経営とマネジメント

多くの社員が「社内調整に時間がかかりすぎる」と感じており、その結果、本来の業務に集中できないという不満が見られました。特に、良い提案や分析をしても、それが上層部に採用されない場合が多く、社員は自分の努力が報われないと感じています。

加えて、「社内組織やシステムが頻繁に変更される」という問題も指摘されています。この不安定な状況は、社員が長期的な業績を上げる障壁となっており、多くの社員がこれによってモチベーションを失っているとの声も見られました。

また、「給与が増えない」という問題と、それに加えて「社内政治やヒエラルキーによる不透明な人事評価」も退職の大きな要因となっているそうです。社員は自分の働きが正当に評価されていないと感じ、これが退職を意識させてしまっているようです。

さらに、「社内業務の負荷が急激に増加する時期がある」という点もあり、そのような状況下では、社員のモチベーションを維持することが困難との投稿も見られました。

過度な労働時間

多くの社員が「残業が多く、80時間を超える場合も珍しくない」と指摘しています。

特に、上層部や現場の人々の中にも、このような長時間労働を正当化する考え方が広まっていると感じてる方が多いようです。その結果、過度な労働が当たり前の文化となっているようです。

また、「フロントとバックエンドの労働時間の差が顕著」という問題もあります。

これは、特定の部署や役職に過度な負担がかかっているということのようです。このような状況は、社員の健康やワークライフバランスに悪影響を与える可能性が高く、長期的には離職率の増加につながるとの指摘もありました。

担当する業務とプロジェクト

小規模な案件では裁量権が大きい一方で、大規模な案件になると人間関係のもつれから休職者が出ることもあるとのことです。このような状況は、社員のストレスや不満を高めています。

次に、「社内組織や社内システムの頻繁な変更」があります。これによって、本来の業務以外のタスクが増え、効率が悪化しています。特に、組織改編が頻繁に行われ、業務範囲や市場が変更されることもあり、これが社員の不安を増大させています。

さらに、「担当業務に将来性を感じない」という社員も多く、これが退職の一因となっています。

また、部門間でのサイロ化が進んでおり、業務の効率性が非常に悪いという問題も指摘されています。

仕事量と忙しさ

「残業が多い」という点が特に強調されています。

多くの社員が「仕事量が適切に割り振られていない」と感じています。

特に、ある一定の人に仕事が集中しているという問題があり、これがストレスや不満を引き起こしてるようです。

また、「事務作業が圧倒的に増えた」という点も挙げられています。本来やりたい仕事に集中できず、不必要なタスクに追われる状況が多いようです。

さらに、「仕事をやればやるほど仕事量が増える」という現象も指摘されています。

これは特に若手社員に影響を与えており、成果が先輩に取られるという不平等な環境があるそうです。

総じて、多忙度と仕事量が過多であることが、社員のストレスや不満、さらには退職の一因となっているようです。

人間関係と職場環境

多くの社員が「人間関係のもつれから休職者が発生することも多い」と指摘しています。

特に、大規模な案件に関与する際には、このような問題が顕著になるようです。これが、多くの社員にとって精神的な負担となっているとのことです。

また、「同じチーム内でも仕事量が一定の人に集中している」という声もあります。

これは、職場環境や人間関係にも影響を与え、チーム内のコミュニケーションが乏しくなる傾向にあるそうです。

さらに、「先輩・上司に目指せる人がいない」という意見も多く、これがキャリアパスやスキルアップに対するモチベーションを低下させているようです。

上司や先輩がロールモデルにならないと感じることで、自身の成長や将来性に不安を感じる社員が多いです。

価値観の不一致

多くの社員が「会社の方針やビジョンと自分の価値観や目標が合わなくなった」と感じていると投稿しています。

具体的には、会社が求める方向性や目標が明確でない、あるいは変わりすぎるという問題が指摘されています。

また、「会社のビジョンが不明確で、何を目指しているのか分からない」という意見も多く、これが社員のモチベーション低下につながってるそうです。さらに、会社の方針が数字重視であり、それが社員の成長や働きがいに繋がらないと感じる人もいます。

さらに、いくつかの口コミでは「会社としての価値観と個人のキャリアビジョンが合わない」という点が挙げられています。

特に収入面や将来の安定性に関する考え方が、会社と社員で大きく異なる場合が多いようです。

健康と心身のストレス

多くの社員が「残業が多すぎて心身ともに限界が近い」と述べています。

休日出勤も多く、これがストレスや疲労を蓄積させているそうです。

また、「出張が多く、疲れが取れない」という意見もあります。特に、終電で帰宅し始発で出発するような厳しいスケジュールが続くと、心身の健康に影響が出ると言われています。

さらに、「組織や働き方が頻繁に変わることで、ストレスが増大している」という声も多いです。

組織内での責任の所在が不明確になり、それが社員の心身に負担をかけているそうです。

ネットワンシステムズ からの転職先、外資ITはこんなところ！

ビジネス系SNSのLinkedinでは、ユーザーの勤めてきた会社を見ることができます。

ここでは、Linkedinに「過去の勤務先」としてネットワンシステムズ を登録している方の公開されている経歴を参考にネットワンシステムズ からの転職先」を紹介します。

Linkedinについて、ご存知でない方、使い方について知りたい方はこちらもご覧ください。

ネットワンシステムズ から外資ITへの転職先

Linkedinを見ると、ネットワンシステムズ出身の方は大手や有名スタートアップなど幅広い外資ITで活躍されている方が多いことが伺えます。

一部の方の実際の経歴キャプチャを掲載させていただきますのでご覧ください。

ネットワンシステムズからの転職先の中で、外資転職ドットコムの「外資IT研究特集」で紹介した企業もありますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。

外資ITの営業とエンジニアのお仕事

ネットワンシステムズからの転職先として外資ITに興味を持たれた方に向けて、外資ITの営業職とエンジニア系職種について、簡単に紹介させていただきます。

外資ITと日系ITの営業職の違い

日系IT企業では、営業は主に事務処理を担い、お客様常駐SEが案件をコントロールするケースが多いですが、外資IT企業では営業がビジネスをドライブし、長期的な関係構築までが営業の役割です。

また、外資IT企業ではOTE(100%達成時想定される年収)の30~40%がインセンティブで占められ、残りの 60-70% が固定給となります。一方、日系IT企業ではインセンティブ制度があまり一般的ではありません。

また、外資IT企業では営業活動のメソッドが体系化されており、再現性の高い営業活動が求められます。

これに対して、日系企業では営業メソッドは現場のハウツー中心で、定量的な目標(KPI)があっても、行動量の目標設定が多いです。

外資ITのエンジニア職の特徴

外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。

エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。

プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。

• プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
• ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。

ポストセールスには、テクニカルサポートエンジニア、テクニカルアカウントマネージャー、カスタマーサクセスマネージャー、プロフェッショナルサービスの4つの職種があり、それぞれが顧客の成功を支援し、企業のビジネス成果を追求する役割を果たしています。

このように、外資系IT企業のエンジニア職は、技術的な知識だけでなく、営業活動を支援する役割も重要で、プリセールスとポストセールスの両方で活躍する機会があります。

ネットワンシステムズ を辞めて、外資ITに挑戦したいけど不安・・・

日系企業から外資系へ転職することの心のハードルの高さは私も経験者なので理解しています。

真っ先によぎるのが「クビ」の話や「英語」の話、そしてやっぱり気になるのが「年収」の話。

外資転職ドットコムでは、私自身とアドバイザーの過去の経験を踏まえて「外資転職にチャレンジする前に知っていれば安心できたのに」という内容をまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。

具体的に、クビ、英語、年収について知りたい方はこちらもおすすめです。

年収交渉で損をしないためにも、ネットワンシステムズ などの優良SIerからの外資IT転職は転職エージェントを使うことが必須！

外資系への転職で最も重要なプロセスの一つが「年収の交渉」です。

外資系で何度も転職を経験すると、年収交渉も自分でできるようになりますが、初めての転職ではなかなか難しいものです。

交渉を切り出すタイミングや話の持っていき方など、様々なノウハウがそこにはあるからです。

外資転職ドットコムでも年収交渉について紹介している記事はありますが、相当自信がない限りは、転職エージェントに任せるのがいいです。

特に、外資系企業と比較すると日系企業の年収はかなり低いので、交渉をしないと転職して入社した後に自分だけ周りと比較してかなり年収が低い、なんてことになりかねません。

外資系IT企業からするとSIer卒業生は喉から手が出るほど欲しい人材ですが、まずは低めの年収が提示されます。

そこから交渉ができずに入社してから後悔している人を私は何人も見てきたので、初めての外資転職は転職エージェントを使って戦略的に進めることを強くお勧めします。