ホワイト？日本総合研究所（JRI）は何が”やばい”？辞めたいけど転職先は？年収は上がる？JRI 卒業生を調査！【SIer転職先特集】

外資系IT企業では多くのJTC/日系企業卒業生が活躍しています。特に多いのがSIer出身者です。

SIerはその事業の特性上、外資ITの製品を含む幅広い製品を取り扱っているので、外資系IT企業は「即戦力」として好んでSIer出身者を採用しています。

SIer卒業生特集、今回は 日本総合研究所（JRI） の卒業生の転職先を見てみましょう。

まずは、卒業生が日本総合研究所（JRI）のどんなところに不満を持って退職を決めたのか、複数の口コミサイトの調査を踏まえて紹介し、その後、外資ITのほとんどの社員が使っているビジネスSNSのLinkedIn上で調査して日本総合研究所（JRI）出身者がどのような外資系IT企業で活躍しているのかを紹介します。

日本総合研究所（JRI）の業界ランキングまとめ。もしかしたら勝ち組？本当にやばい？

卒業生の詳細に入る前に、まずは日本総合研究所（JRI）が業界の中でどのような位置付けなのかについて振り返りましょう。

改めて見返すことで、辞めたい！という気持ちも落ち着くかもしれません。

ココでは、SES初心者ナビさんの「SIerの年収・ホワイトランキング！IT企業100社を徹底調査」のデータをもとに紹介紹介させていただきます。

年収ランキング

日本総合研究所（JRI）は、平均年収686万万円で、SIerの年収ランキングで59位となっています。

ホワイトランキング

SIerのホワイトランキングでは、日本総合研究所（JRI）は24位に位置づけられています。このランキングは、年収、売上高、離職率、残業時間、有給日数、勤続年数、評判の7つの項目を考慮して決定されます。

売り上げランキング

日本総合研究所（JRI）は、売上高1,474億円で、SIerの売上高ランキングで22位に位置づけられています。

有給取得率ランクング

日本総合研究所（JRI）の年間の有給取得率平均は13.4日とランキング30位となっています。

それでも日本総合研究所（JRI）を辞めたい！

様々なランキングで上位に入る優良なSIerである日本総合研究所（JRI）を卒業した方々はJRIのどのようなところに不満を持っていたのでしょうか。

ここでは、転職会議、ライトハウス、Open Work、キャリコネに投稿されていたJRIについての口コミから「会社に対する不満」や「退職理由」を中心に数百の口コミをいくつかの項目にまとめました。

先輩たちが何に不安を感じ、不満に思ってJRIを辞めたのか、あなたの感じていることと照らし合わせてみてください。

キャリアの方向性と選択

口コミサイトの情報によると、従業員が「キャリアの方向性と選択」に関して不満を持ち、退職を決意するケースが多いことがわかります。

特に、上司との軋轢や関係の悪化がキャリアの進路に影響を及ぼし、会社に留まる選択肢が限られると感じる従業員がいます。

また、プロジェクトマネージャー（PM）以外のキャリアパスがほとんどなく、自身の希望と異なるキャリアを強いられる状況も問題となっています。

従業員は、入社後に期待していたキャリアパスとのギャップや、自身のキャリアが望まない方向に進む可能性に不安を感じています。外部からのスカウトや他のキャリア選択肢への憧れも、転職を促す一因となっています。

さらに、システムエンジニア（SE）としての業務に閉じ込められ、キャリアアップが見込めないと感じる従業員もおり、これが退職の理由になっています。

入社して数年で明確なキャリアパスが定まらないことや、上席者との人間関係によるキャリアの格差が生じることも、不満の原因として挙げられています。

従業員は、キャリアの成長と進展に対して明るい未来が見えないと感じ、大企業での無目的な働き方に嫌気がさしているようです。

技術的挑戦と革新の欠如

口コミサイトを調べると、多くの従業員が「マイペースすぎる点」と「最先端技術に触れたいという欲求が満たされない」ことを退職理由として挙げていることがわかります。

特に、社内向け固有の知識やスキルしか身に付かない環境、業界で役立つスキルを習得できない状況が問題視されています。

また、社内事務や定例作業に多くの時間を費やすことで、スキルアップの機会が感じられないという意見もあります。

一部の従業員は、若手の育成に対する企業の姿勢に疑問を感じており、実際のところ、ものづくりの経験やプロジェクト管理スキルの向上など、より実践的なスキル向上の機会が不足していると指摘しています。

社内の事務作業が多く、特に若手が保守や事務作業に忙殺されていることから、将来に対する不安を感じているようです。

さらに、スキルや実力が待遇に必ずしも反映されないという問題もあります。

仕事と給与の不均衡や、実力に見合った評価が得られないことに対する不満も見られます。

これらの問題は、従業員のモチベーション低下につながり、結果として技術的挑戦の機会がさらに減少する悪循環を生んでいると言えるでしょう。

仕事を通した成長と学習

口コミサイトの情報によると、「仕事を通した成長と学習」の機会の不足が、多くの従業員の退職理由の一つとなっていることがわかります。

特に、長期にわたって同じシステムの保守案件を担当し続けることで、成長性が感じられないという意見が目立ちます。

また、社内事務や定例作業に時間を取られすぎることで、スキルアップが感じられず、将来に不安を抱く従業員も多いようです。

若手従業員に対する育成の姿勢に関しても、企業側が「育ってほしい」という受け身の姿勢であるため、実際のところ、ものづくりの経験やプロジェクト管理スキルの向上など、実践的なスキル向上の機会が不足しているとの指摘があります。

事務作業や保守業務に忙殺され、スキルアップの機会を得られない環境が、若手従業員のキャリアの停滞を招いていると言えます。

さらに、上司との関係悪化やキャリアパスの不明確さも、退職の要因となっていることが伺えます。

特に、PM（プロジェクトマネージャー）以外のキャリアパスが限られていることや、自身の希望と異なるキャリアパスを強いられることに対する不満も見受けられます。

経営方針とビジョン

口コミサイトの情報によると、「経営方針とビジョン」の不明瞭さや不十分さが、多くの従業員の退職理由となっていることがわかります。

特に、「社としてのビジョンがない」という感覚や、社員を大切にしない経営方針に対する失望感が強く表れています。

また、クライアント企業の経営や業務課題に対する提案ができないことや、銀行の方針に縛られて窮屈さを感じている従業員もいます。

意思決定プロセスの違いや、経営に近い仕事への関与の欠如も、不満の原因として挙げられています。

また、10年後も同じ仕事をしているビジョンが見えないことや、キャリアの選択肢が限られていることに対する不安も退職理由になっているようです。

保守的な企業文化に危機感を抱く従業員もおり、金融業界全体が大きな転換を求められている中で、経営層に変革を推し進める意志が見られないとの指摘があります。

変化を求める社員が存在する一方で、結局は出る杭が打たれるという風土があり、ITスキルや金融知識の向上にも限界があると感じられています。

職場の対人関係とコミュニケーション

口コミサイトの情報によると、職場の対人関係やコミュニケーションの問題が、従業員の退職理由の一つとなっていることがわかります。

特に、「スキルや実力が待遇に反映されず、人間関係が優先される」という感覚が強く表れています。

自己評価と会社の評価に乖離を感じることで、職場環境に対する不満が生じているようです。

また、人間関係や就業環境自体には不満がないものの、仕事内容に対するやりがいの欠如が問題となっている従業員もいます。

これは、職場内のコミュニケーションの不足や対人関係の不和が原因で、従業員が自分の役割や仕事の意義を見出せないことにつながっている可能性があります。

さらに、人間関係の優先により、能力や成果が適切に評価されない環境が生まれ、従業員の士気やモチベーションの低下につながっています。

このような状況は、従業員の仕事への満足感を損ない、職場離れを加速させる原因となっていると言えます。

労働環境と福利厚生

口コミサイトの情報によると、多くの従業員が「労働環境と福利厚生」に関する不満を退職理由として挙げていることがわかります。

特に、「仕事量に対して給料が低い」「福利厚生が少ない」という意見が目立ちます。

また、仕事と給与が見合わないと感じることや、無能な上司をフォローするために働く中堅社員が多いという問題も指摘されています。

評価が給与として反映されるまでの時間が長いこと、残業代で生計を立てることが前提の給与体系に対する不満もあるようです。

同業他社や他業界では、同じ仕事量でより高い給与を得られる、または同じ給与で仕事量が少ない企業が存在するため、比較して不満が増幅されています。

30歳前後での給与の伸び悩み、新入社員との給与格差による不公平感も退職の理由として挙げられています。

リファラル採用に対する誘いづらさ、非生産的な仕事の多さも問題となっています。

職場環境と設備

口コミサイトの情報によると、「職場環境と設備」に関する不満が、従業員の退職理由の一つとなっていることがわかります。

特に、銀行業界の将来性に対する不安や、銀行の合併に伴う職場環境の変化による生き残りへの懸念が挙げられています。

従業員は、現在のスキルセットで新しい環境に適応できるかという不安を抱えています。

また、労働環境が劣悪で長期間働ける職場ではないという意見もあります。

研究開発への投資不足や目先の利益追求が、職場環境の質の低下につながっているとの指摘も見られます。

これらの状況は、従業員のモチベーションや職場での快適さに大きく影響を及ぼし、結果として職場離れを加速させています。

さらに、職場の物理的な設備やオフィスの環境に対する不満も退職の理由になっているようです。

従業員は、快適な職場環境や適切な設備が仕事の生産性や満足度に大きく寄与すると感じており、これらが十分でない場合、職場の魅力が減少すると感じています。

組織の透明性と公平性

口コミサイトの情報によると、多くの従業員が組織の透明性と公平性に関して不満を持ち、これが退職の一因となっていることがわかります。

特に、「評価や給料が公平ではない」と感じる従業員が多く、評価基準の曖昧さや属人的な評価システムにモチベーションの低下を感じるケースが目立ちます。

努力や成果が正当に評価されず、それが給与や昇進に反映されないことに対する不満が強いです。

また、銀行の子会社などで、経営層が外部から落下傘で入ってくる場合、自社での昇進が困難であると感じる従業員もいます。

これは、キャリアの成長機会が限定されると感じさせ、組織内の動機付けや自己実現の機会を制限しているようです。

さらに、大きなプロジェクトにおける残業や昇進を絡めた評価システムが、部署内の公平性を損ねているとの印象もあります。

このような状況は、従業員が個人としての評価よりも、組織全体の目標達成のために利用されているという感覚を生み出し、不公平感や不満を増大させています。

個人的な事情とライフスタイルの変化

口コミサイトの情報によると、多くの従業員が個人的な事情やライフスタイルの変化を退職理由として挙げていることがわかります。

土日勤務や夜間の障害対応など、家族への負担が大きくなるような勤務体系が、家庭を考えた際の転職の決断に影響しています。

また、激務が心身の健康を脅かすリスクと感じ、働き続けることの危険性を懸念する従業員もいます。

幅広い業界のクライアントに対してコンサルティングを行う中で、業界や製品に関する知識をゼロからやり直さなければならない状況や、ジェネラリストではなくスペシャリストになりたいという願望も転職の動機になっています。

さらに、仕事の忙しさが家族との時間を取ることを困難にし、自身の市場価値の伸び悩みやライフスタイルの変化が退職の決意を促しています。

これらの事情は、個人のキャリアと私生活のバランスを取る上で重要な要素となり、従業員が自身の幸福や健康、家族の幸福を優先するための選択として退職を選んでいます。

日本総合研究所（JRI）からの転職先、外資ITはこんなところ！

ビジネス系SNSのLinkedinでは、ユーザーの勤めてきた会社を見ることができます。

ここでは、Linkedinに「過去の勤務先」として日本総合研究所（JRI）を登録している方の公開されている経歴を参考に「JRIからの転職先」を紹介します。

Linkedinについて、ご存知でない方、使い方について知りたい方はこちらもご覧ください。

日本総合研究所（JRI）から外資ITへの転職先

Linkedinを見ると、JRI出身の方は大手の外資系IT企業で活躍されていることが見て取れます。

一部の方の実際の経歴キャプチャを掲載させていただきますのでご覧ください。

JRIからの転職先の中で、外資転職ドットコムの「外資IT研究特集」で紹介した企業もありますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。

外資ITの営業とエンジニアのお仕事

日本総合研究所（JRI）からの転職先として外資ITに興味を持たれた方に向けて、外資ITの営業職とエンジニア系職種について、簡単に紹介させていただきます。

外資ITと日系ITの営業職の違い

日系IT企業では、営業は主に事務処理を担い、お客様常駐SEが案件をコントロールするケースが多いですが、外資IT企業では営業がビジネスをドライブし、長期的な関係構築までが営業の役割です。

また、外資IT企業ではOTE(100%達成時想定される年収)の30~40%がインセンティブで占められ、残りの 60-70% が固定給となります。一方、日系IT企業ではインセンティブ制度があまり一般的ではありません。

また、外資IT企業では営業活動のメソッドが体系化されており、再現性の高い営業活動が求められます。

これに対して、日系企業では営業メソッドは現場のハウツー中心で、定量的な目標(KPI)があっても、行動量の目標設定が多いです。

外資ITのエンジニア職の特徴

外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。

エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。

プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。

• プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
• ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。

ポストセールスには、テクニカルサポートエンジニア、テクニカルアカウントマネージャー、カスタマーサクセスマネージャー、プロフェッショナルサービスの4つの職種があり、それぞれが顧客の成功を支援し、企業のビジネス成果を追求する役割を果たしています。

このように、外資系IT企業のエンジニア職は、技術的な知識だけでなく、営業活動を支援する役割も重要で、プリセールスとポストセールスの両方で活躍する機会があります。

日本総合研究所（JRI）を辞めて、外資ITに挑戦したいけど不安・・・

日系企業から外資系へ転職することの心のハードルの高さは私も経験者なので理解しています。

真っ先によぎるのが「クビ」の話や「英語」の話、そしてやっぱり気になるのが「年収」の話。

外資転職ドットコムでは、私自身とアドバイザーの過去の経験を踏まえて「外資転職にチャレンジする前に知っていれば安心できたのに」という内容をまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。

具体的に、クビ、英語、年収について知りたい方はこちらもおすすめです。

年収交渉で損をしないためにも、日本総合研究所（JRI）などの優良SIerからの外資IT転職は転職エージェントを使うことが必須！

外資系への転職で最も重要なプロセスの一つが「年収の交渉」です。

外資系で何度も転職を経験すると、年収交渉も自分でできるようになりますが、初めての転職ではなかなか難しいものです。

交渉を切り出すタイミングや話の持っていき方など、様々なノウハウがそこにはあるからです。

外資転職ドットコムでも年収交渉について紹介している記事はありますが、相当自信がない限りは、転職エージェントに任せるのがいいです。

特に、外資系企業と比較すると日系企業の年収はかなり低いので、交渉をしないと転職して入社した後に自分だけ周りと比較してかなり年収が低い、なんてことになりかねません。

外資系IT企業からするとSIer卒業生は喉から手が出るほど欲しい人材ですが、まずは低めの年収が提示されます。

そこから交渉ができずに入社してから後悔している人を私は何人も見てきたので、初めての外資転職は転職エージェントを使って戦略的に進めることを強くお勧めします。