インテックを辞めたい！何が”やばい”？転職先はどんなところが？年収は上がる？インテックの卒業生を調査！【SIer転職先特集】

外資系IT企業では多くのJTC/日系企業卒業生が活躍しています。

特にSIerはその事業の特性上、外資ITの製品を含む幅広い製品を取り扱っているので、外資系IT企業は「即戦力」として好んでSIer出身者を採用しています。

SIer卒業生特集、今回はインテックの退職理由と卒業生の転職先を見てみましょう。

まずは、卒業生がインテックのどんなところに不満を持って退職を決めたのか、複数の口コミサイトの調査を踏まえて紹介し、その後、外資ITのほとんどの社員が使っているビジネスSNSのLinkedIn上で調査してインテック出身者がどのような外資系IT企業で活躍しているのかを紹介します。

インテックの業界ランキングまとめ。本当にやばい？

卒業生の詳細に入る前に、まずはインテックが業界の中でどのような位置付けなのかについて振り返りましょう。

ココでは、SES初心者ナビさんの「SIerの年収・ホワイトランキング！IT企業100社を徹底調査」のデータをもとに紹介紹介させていただきます。

年収ランキング

インテックは、平均年収655万円で、SIerの年収ランキングで71位に位置づけられています。

ホワイトランキング

SIerのホワイトランキングでは、インテックは42位に位置づけられています。

このランキングは、年収、売上高、離職率、残業時間、有給日数、勤続年数、評判の7つの項目を考慮して決定されます。

売上高ランキング

インテックは、売上高1,102億円で、SIerの売上高ランキングで28位に位置づけられています。

勤続年数ランキング

インテックは、17.2年で19位に位置付けられています。

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インテックは、年収ランキングで71位と中位に位置しており、平均年収655万円と、SIerの中では中程度の評価でした。しかし、日本の平均年収が403万円であることを考慮すると、インテックの平均年収655万円は高めと言えるでしょう。

一方で、ホワイトランキングでは42位と中上位にランクインしています。これは、給与の高さだけでなく、働きやすさや企業文化、福利厚生などの総合的な評価を反映している可能性があります。このような背景から、企業を選ぶ際には給与だけでなく、多角的な視点での評価が必要であることがわかります。

それでもインテックを辞めたい！

様々なランキングでバランスのとれた優良なSIerであるインテックを卒業した方々はインテックのどのようなところに不満を持っていたのでしょうか。

ここでは、転職会議、ライトハウス、Open Work、キャリコネに投稿されていたインテックについての口コミから「会社に対する不満」や「退職理由」を中心に数百の口コミをいくつかの項目にまとめました。

先輩たちが何に不安を感じ、不満に思ってインテックを辞めたのか、あなたの感じていることと照らし合わせてみてください。

キャリアや仕事のやりがいや成長の機会の欠如

口コミサイトを見ると、仕事のやりがいや成長の機会の欠如に関して、以下のような意見がありました。

一部の方は、特定の大規模プロジェクトに携わる中で、全体像が掴みにくい状況や、仕事の成果を直接感じることができないとの不満を持っています。

具体的には、金融機関のプロジェクトでは、システムの一部分しか担当できず、使用されている技術が古く、最新の技術に触れる機会が少ないとの声が上がっています。

また、顧客先に常駐しての業務では、主体的な立場を取るのが難しく、自らの技術や知識を十分に活かすことができないと感じる従業員もいます。

さらに、ITコンサルタントとしてのキャリア形成に対する不安や、新規事業へのリソース配分の問題、組織体制の制約など、成長の機会が制限されているとの意見も散見されます。

勤務時間や生活のバランスに関する問題

口コミサイトを見ると、勤務時間や生活のバランスに関する問題に関して、以下のような意見がありました。

上場している会社に居ることで、将来の安定はある程度保証されていましたが、ほぼ週の半分が出張で、客先に終電近くまで長時間いることが多く、私生活をないがしろにしていたため、私生活を充実したく転職をしました。

また、自部門では、利益率向上のため、残業を10時間程度に抑える方針が出されていましたが、現場の仕事量は変わりませんでした。

さらに、働き方改革で残業を減らす為、業務がルーティング化され、より一層作業が単調になりやりがいを感じられなくなったとの声も上がっています。

一方、給料が異常なほど安いとの意見や、3000名を超える大企業であるにもかかわらず、各種手当が出ないという不満もあります。特に、東京出身者は結婚しようとした際、交際相手の給料の方が高いため、手当てがもらえないと感じているようです。

仕事の内容や職場環境に関する問題

口コミサイトを見ると、仕事の内容や職場環境に関する問題に関して、以下のような意見が見られました。

一部の方は、社内技術部門が存在しているにも関わらず、出向社員に新規事業のアイデア創出のノルマを課され、プレゼンテーションを求められているとの声が挙がっています。

このような方針は、業務外の作業が増え、社員が疲弊する原因となっているようです。さらに、SIerとしての業務が主でありながら、多くの業務はシステムの開発やITとは関係のない内容で占められているとの意見も見受けられます。特に、保守業務に関しては、お客様からの単価の下げの要求が厳しく、他社との競争が激しくなっている状況です。技術の専門性を高めるための環境も整っていないとの声も多いです。

一方で、Sierとしての業務は下流工程に限られており、上流工程の経験や技術者としてのスキルアップの機会が少ないとの意見もあります。しかし、大手の老舗企業としての安定感や、直接の案件を受けることができる点は評価されています。また、管理や開発に関しては、自分たちの意向を反映できる環境が整っているとの声もあります。

人間関係やコミュニケーションに関する問題

口コミサイトを見ると、人間関係やコミュニケーションに関する問題に関して、以下のような意見がありました。

一部の方は、上司との人間関係が良好ではなかったこと、特定の業務やプロジェクトにおいて経験値が不足していると感じること、お客様との間での給与格差や、お客様の要望に従わざるを得ない状況など、多くのネガティブな意見を持っているようです。特に、金融業界のお客様を担当している従業員からは、高い離職率や給与の問題、十分な教育やスキルアップの機会が提供されていないことに関する不満が上がっています。

一方で、いくつかのポジティブな声もあります。例えば、出世するにつれての新たな課題やギャップ、自身のキャリアビジョンと会社の方針との間でのバランスを取る難しさなど、自分自身の成長やキャリアに対する前向きな意見や反省点を共有している従業員もいます。

会社の方針や経営に関する問題

口コミサイトを見ると、会社の方針や経営に関する問題に関して、以下のような意見がありました。

将来に向けてマネージャーやコンサルタントとして活躍したいという気持ちを持っているものの、社内の研修制度が不十分であるため、自身のキャリアアップのための転職を決断したとの声が多く聞かれます。

さらに、古くからの顧客との関係を重視する企業体質のため、ビジネスモデルの変革が進まず、収益性の向上が難しいという意見もあります。

このような状況下で、体力勝負の業務が多く、中長期的に続けていくことが難しいと感じる従業員もいるようです。

社内のシステムやツールの不満

口コミサイトを見ると、社内のシステムやツールの不満に関して、以下のような意見がありました。

他部署で最先端の技術開発を行っているにもかかわらず、実際のお客様のシステムでその技術を利用することはほとんどないとの指摘があります。

このような最先端技術の部署の存在が、実務においてあまり意味をなしていないとの声も聞かれます。

また、社内の経費精算システムは使いにくくなっており、申請の際には多くの手間がかかるとの口コミもあります。一部の方からは、専門的なIT技術を磨く機会がほとんど提供されていないとの不満が述べられています。

一方、転勤を行った後も、システム開発を行う企業がある地域に頻繁に出向く必要があるとの意見もあります。このため、現地での打ち合わせや作業が増える中、一部の方は実際にその地域に転勤する方が効率的だと感じています。

上司や経営陣との価値観の不一致

口コミサイトを見ると、上司や経営陣との価値観の不一致に関して、以下のような意見が見られました。

多くの方が、開発者を軽視する方針を取っていることに関して不満を感じています。

具体的には、会社はプログラマーを派遣社員として投入し、開発をさせている一方で、正社員は上流工程やマネジメントに注力させる方針を取っているとの声が上がっています。

このような方針は、特定の従業員にとってはモチベーションの低下を招き、転職を検討する要因となっています。一部の従業員からは、この企業は「会社は会社」と割り切ることができない人や、心の弱い人には向いていないとの意見もあります。

職場の地理的な問題や通勤に関する問題

口コミサイトを見ると、職場の地理的な問題や通勤に関する問題に関して、以下のような意見がありました。

多くの方が、担当していた仕事で、正社員で担当していたのは、自分1人だけで、あとは協力会社の方と共に作業をしていたため、社内で情報共有することが無く、また問題があった場合も、相談できる場所が社内にはなく、プレッシャーの多い日々を過ごしていました。

また、本社が遠いため、通勤時間が長く、特に出産後は通勤がしんどいと感じる方もいます。

口コミサイトによると、多くの従業員が高い稼働とワークライフバランスの問題、仕事の内容や職場環境の問題、人間関係やコミュニケーションの問題などの複数の問題点に直面しています。

特に、高い稼働とプライベートの時間の不足は、体調の不調や健康問題を引き起こす要因となっているようです。

また、給与や報酬に関する不満や、上司や経営陣との価値観の不一致も指摘されており、これらの問題が従業員のモチベーション低下や退職を促進している可能性があります。

一方で、社内のシステムやツールに対する不満や、職場の地理的な問題も、従業員の満足度に影響を与えていると考えられます。

インテックからの転職先、外資ITではこんなところ！

ビジネス系SNSのLinkedinでは、ユーザーの勤めてきた会社を見ることができます。

ここでは、Linkedinに「過去の勤務先」としてインテックを登録している方の公開されている経歴を参考に「インテックからの転職先」を紹介します。

Linkedinについて、ご存知でない方、使い方について知りたい方はこちらもご覧ください。

インテックから外資ITへの転職先

Linkedinを見ると、インテック出身の方は大手外資ITに転職され、外資ITをわたり歩いているかたが多いように思います。

一部の方の実際の経歴キャプチャを掲載させていただきますのでご覧ください。

インテックからの転職先の中で、外資転職ドットコムの「外資IT研究特集」で紹介した企業もありますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。

外資ITの営業とエンジニアのお仕事

インテックからの転職先として外資ITに興味を持たれた方に向けて、外資ITの営業職とエンジニア系職種について、簡単に紹介させていただきます。

外資ITと日系ITの営業職の違い

日系IT企業では、営業は主に事務処理を担い、お客様常駐SEが案件をコントロールするケースが多いですが、外資IT企業では営業がビジネスをドライブし、長期的な関係構築までが営業の役割です。

また、外資IT企業ではOTE(100%達成時想定される年収)の30~40%がインセンティブで占められ、残りの 60-70% が固定給となります。一方、日系IT企業ではインセンティブ制度があまり一般的ではありません。

また、外資IT企業では営業活動のメソッドが体系化されており、再現性の高い営業活動が求められます。

これに対して、日系企業では営業メソッドは現場のハウツー中心で、定量的な目標(KPI)があっても、行動量の目標設定が多いです。

外資ITのエンジニア職の特徴

外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。

エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。

プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。

• プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
• ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。

外資ITのエンジニア職の特徴

外資系IT企業の日本オフィスは、ほとんどの場合、「日本の営業支店」という位置付けで、ほとんどの職種が「営業活動」を支援するための職種となっています。

エンジニアも同様で、営業活動をプロセス毎に分業していて、販売の前後で「プリセールス」、「ポストセールス」と違う呼び方をします。そして、それぞれの活動を支援するエンジニア職種が存在し、ほとんどのエンジニア向け求人が営業を支援するエンジニアの職種となっています。

プリセールスには、プリセールスエンジニア、ソリューションアーキテクト、ソリューションスペシャリストの3つの職種があり、それぞれが顧客との関係を重視しながら、技術的な知識や専門知識を活かして最適なソリューションを営業とともに提案する役割を担っています。

• プリセールスエンジニアは、技術的な専門知識と営業スキルを活かして、顧客に対して製品やサービスの価値を説明し、最適なソリューションを提案する役割を担っています。
• ソリューションアーキテクトは、ビジネスの要件と技術の両方を統合して、顧客に最適なソリューションを提供する役割を担っています。

ポストセールスには、テクニカルサポートエンジニア、テクニカルアカウントマネージャー、カスタマーサクセスマネージャー、プロフェッショナルサービスの4つの職種があり、それぞれが顧客の成功を支援し、企業のビジネス成果を追求する役割を果たしています。

このように、外資系IT企業のエンジニア職は、技術的な知識だけでなく、営業活動を支援する役割も重要で、プリセールスとポストセールスの両方で活躍する機会があります。

インテックを辞めて、外資ITに挑戦したいけど不安・・・

日系企業から外資系へ転職することの心のハードルの高さは私も経験者なので理解しています。

真っ先によぎるのが「クビ」の話や「英語」の話、そしてやっぱり気になるのが「年収」の話。

外資転職ドットコムでは、私自身とアドバイザーの過去の経験を踏まえて「外資転職にチャレンジする前に知っていれば安心できたのに」という内容をまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください。

具体的に、クビ、英語、年収について知りたい方はこちらもおすすめです。

年収交渉で損をしないためにも、インテックなどの優良SIerからの外資IT転職は転職エージェントを使うことが必須！

外資系への転職で最も重要なプロセスの一つが「年収の交渉」です。

外資系で何度も転職を経験すると、年収交渉も自分でできるようになりますが、初めての転職ではなかなか難しいものです。

交渉を切り出すタイミングや話の持っていき方など、様々なノウハウがそこにはあるからです。

外資転職ドットコムでも年収交渉について紹介している記事はありますが、相当自信がない限りは、転職エージェントに任せるのがいいです。

特に、外資系企業と比較すると日系企業の年収はかなり低いので、交渉をしないと転職して入社した後に自分だけ周りと比較してかなり年収が低い、なんてことになりかねません。

外資系IT企業からするとSIer卒業生は喉から手が出るほど欲しい人材ですが、まずは低めの年収が提示されます。

そこから交渉ができずに入社してから後悔している人を私は何人も見てきたので、初めての外資転職は転職エージェントを使って戦略的に進めることを強くお勧めします。